というわけでコピック作家のAtsumiです。
↓コピックで描いたイラスト
実はコピックのグレー系の色って4種類もあるんです。
4種類もあると
影にはどのグレーを使ったらいいんだろう?
金属の小物には?
とどの場面にどのグレーを使ったら良いのか迷いますよね。
でも大丈夫、今回は4種類のグレー全部の特徴とおすすめの使い方についてお伝えしていきます。
ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね!
1.グレー系のコピックは全部で4種類
グレー系のコピックはT(Toner Gray)、N(Neutral Gray)、C(Cool Gray)、W(Warm Gray)の4種類があります。
灰色のマーカーはデザインの分野で多用されることが多いためにコピックでは4種類のグレイを展開しているとのことです(コピック公式サイト参照)
それぞれに特徴があるので順番にお伝えします。
1-1.Toner Gray
Tはコピー機のトナーの色に寄せたコピックの開発用途に由来する灰色です。(コピック公式サイトから引用)
NとWを混ぜ合わせたような色味で(筆者個人の感想)柔らかな印象のグレーです。
1-2.Neutral Gray
Nはニュートラルという名の通り、良くある平均的なグレーと言った色味のグレーです。
1-3.Cool Gray
Cは青みがかった冷たい色味のグレーです。
青色や紫色といった寒色系をメインに用いたイラストと相性が良いです。
1-4.Warm Gray
Wは温かみのある茶色寄りのグレーです。
赤色や黄色といった暖色系の色をメインに用いたイラストと相性が良いです。
2.グレー系のコピックおすすめ明度
グレー系の4種類のコピックはそれぞれ0〜10までの明度が展開されています。
0が1番薄いグレーで数字の順番に濃くなっていきます。
薄い方のグレーと濃い方のグレーで特徴があるのでそれぞれお話します。
2-1.グレーの明度は0~6がおすすめ
グレーとして使う場合は0〜6がおすすめです。7以上になると黒に近くなります。
グレーの0はとても薄く見えるのですが、重ね塗りをすることで0でも十分な濃さを出すことができます。
CとW には0よりさらに薄い00があります。
2-2.7以上のグレーについて
7以上になると黒に近づくので灰色の違いが分かりづらくなります。
10になると少し薄い黒みたいな色になるのでほとんど見分けがつきません。
2-3.コピックスケッチとチャオの違い
コピックスケッチとチャオでもグレーの展開は違っています。
コピックスケッチとチャオでは全色の展開も大きく異なっていて、コピックスケッチでは全358色、コピックチャオでは全180色です。
その中でグレー系の色はコピックスケッチにはT、N、C、Wのそれぞれ0〜10とCとWには00があるので合計で46色の展開があります。
一方でコピックチャオにはCとWの0〜3、5、7の12色しかありません。
3.4種のグレーそれぞれのおすすめ用途
ここからはそれぞれのグレーのおすすめの使い所についてお伝えしていきます。
これはあくまで個人の感覚、感想ですので参考までにご活用ください。
3-1.髪の毛におすすめのT
Toner Grayのおすすめ用途は黒髪の表現です。
Tは深みのあるグレーであり、C、NとWの間くらいの温かみの色なので人間の髪の色にとても合うグレーだと思います。
もう少し茶色がかった黒髪を表現したい場合にはWがおすすめです。
また、コピックチャオを使っている人もWを使うと良いと思います。
↓T3、T5、T8を使って塗った髪の毛
↓髪の毛の塗り方に関する記事はこちら
3-2.金属小物におすすめのN
Neutral Grayのおすすめ用途は金属の表現です。
金属は無機質の冷たいイメージなので青味が強いCでも良いのですが、私はあえてCよりほんのり温かみのあるNを使っています。
どんな雰囲気のイラストにするかにもよるのですが、私は雰囲気柔らかめのイラストが好きで描いているのでスプーンなどの食器類を描く時にはNを使っています。
コピックチャオを使っている人はCを使うと良いと思います。
↓N0、N2を使って塗った金属のスプーン
↓金属の塗り方に関する記事はこちら
3-3.影におすすめのC
Cool Grayのおすすめ用途は影です。
影は空を反射して青みがかっていることも多いです。
特に白い服や建物の影には青みがかったCが最適だと思います。
↓Cを使って塗った白い服
3-4.動物におすすめのW
Warm Grayのおすすめ用途は動物の毛の表現です。
動物の毛はふわふわと柔らかく温かみがあるので赤みの強いWが合っていると思います。
↓W3、W5、W7、W9を使って塗ったペンギン
4.持っておくと良いおすすめグレー
ここまで、グレーの種類とおすすめ用途についてお伝えしてきましたが
そんな風に迷ってしまう方も多いかと思うので
コピックスケッチ、コピックチャオ別に「このグレーを持っておくと何かと便利ですよ!」
というグレーを紹介します。
4-1.コピックスケッチのおすすめグレー
コピックスケッチは前に書いた通りグレーだけで46色もあるので迷ってしまいますよね。
その中で10色を厳選しておすすめします。ズバリ!
C0〜8の中で1色跳びぐらいで5色 W0〜8の中で1色跳びくらいで5色。を選ぶと良いと思います。
4種類のグレーを少しずつそろえるよりは2種類にしぼってそろえた方が使いやすいです。
そして、個人の感想ですがあまりNとTは使いません。
青みの強いCと赤みの強いWを持っておくと広く使えて便利だと思います。
4-2.コピックチャオのおすすめグレー
コピックチャオはデフォルトでCとWしかありません。
CとWそれぞれ6色ずつの12色だけなので全てそろえても良いかと思いますが、その中でも厳選するなら
CとWそれぞれ0、2、3、5を選ぶのがおすすめです。
まとめ
今回は4種類のグレーの特徴とおすすめの使い方についてお話ししてきました。色選びの参考になれば幸いです。
コピックはグレー系の色に限らず、青系、赤系…それぞれに多くのカラーバリエーションがあって色選びにはとても迷うを思います。
また、コピックはスケッチで1本462円、チャオで308円と文房具にしては高価なものなので色選びに失敗したくないですよね。
色選びに関しては他の記事にもまとめているのでそちらも参考にしていただけると嬉しいです!
ではまた別の記事でお会いしましょう。
↓初心者さんも安心の色選びに関する記事はこちら