



というわけでコピック作家のAtsumiです。
↓コピックで描いた作品

「コピック セット 36色って、初心者にも必要?」
「何が入ってるの?」
「買って後悔しないかな…?」
そんな疑問を持っている方へ。
本記事では、コピック初心者から中級者まで幅広く使える36色セットの魅力や活用方法を詳しくご紹介します。
色選びに迷っている方も、この記事を読めば自分に合ったセットの選び方がきっと見えてきます。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
1.コピック セット 36色はどんな人におすすめ?初心者から中級者まで使える理由

*コピックチャオステップアップ36色セットとは違うものになります。
1‑1. 中級者に満足のカラーバリエーション
中級者になると「同系色の微妙な違い」や「色の重ね塗りによる立体表現」に注目するようになります。
コピック セット 36色では、同じ色相内で明るさや濃さに幅があるため、細かな陰影や繊細なグラデーションが作りやすい構成です。
↓24色セットだとグレーはC3とW2のみですが、W5とW7があるためリスの目もより細かなグラデーションで表現することができます。

(画像の中の記号番号は使用したコピックのものです。)
また、色番号が系統立って選ばれているため、同じ番号グループで明暗をそろえられるという利便性も魅力。
自分の描く絵柄に合わせて、色の組み合わせを柔軟に工夫できるのも中級者にとって大きなメリットです。
1‑2. コピック セット 36色は初心者にも嬉しい色数
初心者が一番悩みやすいのが「どの色を選べばいいか分からない」という点です。
別の記事で初心者には12〜24色がおすすめとしてお伝えしていますが、予算が許すのであれば36色セットも十分おすすめできる色数です。
コピックは全色で358色もあるので(チャオは180色)36色でも厳選された色になっています。
コピック セット 36色なら、肌、髪、服、背景など基本的な要素を自然に描ける色が最初からそろっており、自分で1本ずつ選ばなくてもいいという安心感があります。
↓24色セットにY11が追加されたため、黄色のグラデーションが作れるようになりました。

また、色数が多すぎず少なすぎずの36色は、最初の段階で「色に慣れる」練習にも最適。
色の配置や配色バランスも学べるため、自然にスキルアップにつながります。
1‑3. 12色・24色との違いとは?ステップアップに最適な理由
12色セットにさらに12色追加されたセットが24色セットでそこにさらに12色追加されたセットが36色セットです。
(12色セットや24色セットをすでに購入されている方は色が被ってしまうのでご注意ください)
12色・24色セットと比較すると、36色はまさに中間のステップアップに最適。
表現の幅がぐっと広がり、グラデーション、影、質感描写がより繊細になります。
最初は24色で扱い慣れたあと、36色に移行することで無理なく色彩力を伸ばすことができます。
↓12色・24色セットについてはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
2.コピック セット 36色の内容とは?収録カラーとその魅力を紹介
2‑1. コピック セット 36色の定番カラーラインナップとは?
36色セットには、肌色系(E00〜E13)や髪色ブラウン系、基本寒暖色(R・YR・B・BG系)、グレー系、中間色やアクセントカラーが含まれています。
BV000、BV25、BV31、V15、RV21、R000、R14、R35、YR000、YR16、YR23、YR31、 Y02、Y11、Y15、YG11、G02、G17、BG23、B00、B02、B23、B97、E25、E31、E47、 E71、E93、C1、C3、C7、W2、W5、W7、0、100
特に人気の色がそろっており、セット内容だけでさまざまなイラストジャンルに対応可能。
単色追加購入せずとも一通りそろうのが強みです。
2‑2. 肌・髪・服・背景まで対応できる万能構成
36色のセットには、肌のベージュ系(YR000、R000)、髪のブラウン系(E25、E47、E71)、服に使える鮮やかな赤・青・緑、(R14、R35、B23、B02、G17、G02など)
背景に重宝するグレー(C1、C3、W2、W5、W7)やパステル調の色(YG11、B00、BV000)まで含まれており、1セットで完結できる万能な構成となっています。
特に人物イラストでは、肌の影・ハイライト、目や髪のツヤ、服の模様や立体感を表現する場面が多く、こうした多用途な色がそろっていることで、自然な仕上がりが可能に。
また、パステル調の色を背景に使えば、メインキャラを引き立てる効果もあります。
↓人物キャラの肌の塗り方についてはこちらの記事で
2‑3. グラデーションや影表現に便利な組み合わせ
薄め〜濃いめカラーがそろっているため、グラデーションや影の繊細な色移りを表現しやすくなります。
肌や髪の陰影、布の質感、背景の奥行き感などを自然に描けるようになるため、初心者から中級者へのスキルアップにうってつけです。
3.コピック セット 36色でできること|イラスト制作の幅が一気に広がる!

3‑1. コピック セット 36色で描ける世界観とテーマ例
36色セットは、カラーバリエーションが豊富なので「ファンタジー系の世界観」や「現実的な街並み」など、幅広いテーマのイラストに挑戦できます。
例として、空想の森や魔法学校、SF風のメカ、和風の風景なども色の表現力で対応可能。
特に、背景を描き込む練習をしたい人には、空・雲・木・建物・金属の質感など、多様な対象に必要な色があるため、描きたい世界観を制限することなく自由に広げられます。
3‑2. 色彩バランスが整ったイラスト表現が可能に
暖色・寒色・中間色のバランスが整っているため、作品全体の統一感とコントラストをコントロールしやすくなります。
色配置がしっかりできると視覚的なまとまりが出て、イラストの完成度も上がります。配色を意識する練習にもぴったりです。
3‑3. コピック セット 36色での練習におすすめのモチーフ
練習素材としては、最初に人物(顔・髪・服)を描き、背景に1~2色使ってみるのが効果的です。
次に、静物(果物・植物・日用品)や動物など、素材の質感が異なるモチーフにチャレンジすると、自然と色使いの幅が広がります。

さらに、同じモチーフを異なる配色で描くことで「配色センス」の向上にもつながります。

まとめ
コピック セット 36色は、初心者にとっては安心して始められるちょうどいい色数であり、中級者にとっては色の幅や応用力を引き出すステップアップの道具でもあります。
幅広い用途に対応できるため、「これからしっかりコピックを使ってみたい」という方にこそ選んでほしいセットです。
購入前に迷ったら、まずは自分の描きたいジャンル(人物・風景・キャラ・小物など)を思い浮かべて、それに合った色が含まれているかをチェックしてみましょう。
36色セットは、どのジャンルにも柔軟に対応できるオールラウンダー。コピックの魅力を最大限に楽しむための第一歩として、ぜひ検討してみてください。
ではまた別の記事でお会いしましょう。
↓人物キャラの髪の毛の塗り方についてはこちらの記事で