コピックの色番号の意味 初心者さんでも安心、丁寧に解説します。

Momo
ふたの色を見て選んだのに実際の色と全然違う!!
Atsumi
あー、コピックはふたの色は全然参考にならないよ
Momo
試し塗りもできないお店だったし、どうやって選べば良いの?
Atsumi
コピック本体についてる色番号が目安になるよ!
Momo
色番号?

というわけでコピック作家のAtsumiです。

↓コピックで描いた作品

コピックを選ぶ時に試し塗りができないと、どうやって色を選んだら良いか迷いますよね。

コピック公式サイトやコピックアプリには全358色の色見本がありますが、デジタル画面なのでどうしても実際の色と異なる場合があります。(色によっては大きく違うものもあります。)

そんな時に色選びの目安となるのが、コピック本体についている色番号です。

色番号で目にみえる実際の色が分かるわけではないのですが、大体の色味と手持ちの色との相性の目安にはなります。

コピックを使っていくなら知っておいた方が何かと便利です。

それでは、コピックの色番号についてお伝えしていきます。

ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね!

1.色番号の意味と見方

コピックスケッチではキャップ、コピックチャオには本体の側面にそのコピックがどのような色なのかを表す色番号が書かれています。

G14を例にあげます。この色番号は「G14 Apple Creen」と書かれています。

これは

「G」が色記号を

「1」は色系統

「4」は明度

「Apple Green」は色名を表しています。

それぞれ詳しく説明していきます。

1-1.色記号

色記号は色相を表していて、書かれている大文字のアルファベットはそれぞれ色相名の頭文字です。

色相とは
「赤」「青」「緑」「黄色」といった大まかな色合いのことを言います。

コピックの色記号は17種類あります。(蛍光色は除く)

有彩色(Chromatic Color)
BV:Blue Violet
V: Violet
RV:Red Violet
R: Red
YR: Yellow Red
Y: Yellow
YG:Yellow Green
G: Green
BG: Blue Green
B: Blue
E: Earth

グレー(Gray Tone)
C:Cool Gray
N: Neutral Gray
T: Toner Gray
W: Warm Gray

無彩色(Achromatic Color)
0: Colorless
1: Black

この17種類の色記号に蛍光色の8種類があります。

蛍光色(Fluorescent Color)
FV: Fluorescent (フローセント)Violet
FRV: Fluorescent Pink
FYR: Fluorescent Orange
FY: Fluorescent Yellow
FYG: Fluorescent Yellow Green
FG: Fluorescent Green
FBG: Fluorescent Blue Green
FB: Fluorescent Blue

この色記号でそのコピックがどの色相の色なのかが分かるようになっています。

Momo
たくさんあるけど、知っている色が多いね!

1-2.色系統

色記号のアルファベットの右側に書かれているのが色系統です。

色系統は「0」から「9」までの10系統に分かれていて、透明度を表しています。

「0」が1番透明度が高く1、2と数字が上がるにつれて透明度が下がっていきます。

「4」以降の数字はくすみを感じる暗色、濁色など、特徴が似ているものをまとめて分けて数字を振っているそうです。(コピック公式サイトから引用)

注意!
色系統の数字は1つだけです。この後紹介する明度の数字と混同しないように!
例)RV000は最初の0が色系統を次の00が明度を表しています。RV0000も最初の0のみ色系統を次の000が明度を表しています。
Atsumi
同じ色系統同士だとグラデーションが作りやすいです
Momo
アルファベットの隣の数字が同じものを選べば良いんだね!

1-3.明度

最後の数字は色の明度を表しています。

明度とは
色の明るさの度合いのこと。例えば白は明度が最も高い状態で黒に近づくにつれて明度が低くなっていきます。

「000」から「9」まで12段階に分類しています。

「000」が最も明るく「9」になるにつれて暗くなっていきます。

1-4.色名

コピックは358色全ての色に具体的な色名がついています。

できるだけ共通したイメージが浮かぶように植物や空の色などから名付けられているそうです。(コピック公式サイト参照)

例えばYR14キャラメルは本当にスイーツのキャラメルを思わせるような明るい茶色ですし、

BV04ブルーベリーはブルーベリーを描くのにぴったりの色です。

Atsumi
色名を見てみると楽しいです

2.重要なのは色記号と明度

ここまで色番号を構成している「色記号」「色系統」「明度」「色名」についてお伝えしてきました。

その中でもおさえておいていただきたいのが「色記号」「明度」です。

この2つをしっかり理解することでグッと色選びが楽になります。

(色系統と色名は何となくの理解でOK)

ここからは「色記号」「明度」それぞれからの色選びのコツについてお伝えしていきます。

2-1.色記号から見た色の選び方

コピック公式サイトの色見本一覧を見ていただけると分かるのですが、それぞれの色記号に属している色の数は結構ばらつきがあります。

1番色の数が多いのが茶色系のEで53色あります。逆に1番少ないのはBVの16色です。(グレー系はC、N、T、Wを1つとして考えます)

↓E系の色見本(空いている色は筆者の持っていない色です)カラーチャートが2枚あるのに対して、

↓BVの色見本は1枚の中で上半分のみ。

コピックは発売当時の71色から使用する人のニーズに応えて色が増えていったという歴史があります。(コピック公式サイト参照)

つまり、色の数が多い色記号の色はそれだけ絵を描く人達にとって必要とされている色相と考えることができます。

なので有彩色は(グレー系と黒以外)色数が多い色記号のコピックからそろえることをおすすめします。

色記号が多い順に

E:53色
B:35色
R:30色
RV29色
BG:27色
G:25色
YR:24色
YG:24色
Y:20色
V:18色
BV:16色

グレー系についてはC、N、T、W全てをそろえる必要はありません。

コピックチャオにはNとTはありません。

なので、青みの強いCか温かみのあるWかよく使うと感じる方の0〜6くらいまでをそろえておけば十分だと思います。

↓Cの色味

↓Wの色味

↓グレー系のコピックについて詳しくはこちらの記事で

コピックのおすすめのグレーはこれ! 全46色のグレーの中から最適の色を選ぶ方法

2-2.明度から見た色の選び方

コピックは明度の高い色=薄い色を選ぶことをおすすめします。

Momo
数字が小さいコピックを選ぶと良いんだね!

薄い色は同じ色を重ねて濃くすることもできますし、他の色を重ね塗りすることで色合いを調節することもできます。

Atsumi
いきなり濃い色を塗って失敗したことあります(笑)

2-3.0番は必須!

基本的に絶対持っておくべき色というのはないのですが、唯一1本だけ持っていて欲しい番号があります。

0番カラーレスブレンダーです。

無色透明のコピックです。

Momo
色がついてないのに何に使うの?

0番は色をぼかしたり、間違って塗ってしまった箇所を修正するのに使います。

特に筆跡を目立たないようにするために良く使われます。

必ずと言って良いほど使うコピックなので、初めてコピックを買う際に1本は0番を選ぶことをおすすめします。

↓0番の詳しい使い方に関する記事はこちら

コピック初心者さん必読! 簡単にできる基本の塗り方についてお伝えします。

まとめ

今回はコピックについている色番号の見方についてお伝えしてきました。

大体はお分かりいただけたでしょうか?

良く分からなかったというあなたも大丈夫です!

筆者も分からず使ってた時期が長くありました。

正直、色番号を理解していなくてもコピックは使えます。

でも理解していると色選びがもっと便利に楽しくなります。

良かったら色を選ぶ時にはこの記事を参考にしてくださいね!

↓初心者さんも安心の色選びのコツに関する記事はこちら

コピック初心者でも迷わない!おすすめの種類とカラーについて解説します。

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