【初心者向け】コピックアクレアで布に描く方法とコツ|にじまない描き方完全ガイド

Momo
コピックアクレアで私だけのポーチを作ったんだけど、ぐちゃぐちゃになっちゃった…
Atsumi
発想は素敵! でも布にイラストを描くにはコツがいるんだよ
Momo
教えて!

というわけでコピック作家のAtsumiです。

↓コピックで描いた作品

布小物やファッションに「自分だけのデザイン」を取り入れたいときに便利なのが、布に描けるマーカーです。

中でも注目されているのが、水性顔料タイプのコピックアクレア。

アルコール系コピックとは異なり、にじみにくく発色が鮮やかで、布に色がしっかりと定着するのが魅力です。

アイロンでの定着や耐久性の工夫をすれば、トートバッグやTシャツなど日常使いのアイテムにも活用できます。

今回は、布とコピックアクレアの相性や使い方のコツを詳しく紹介します。

1.コピックアクレア 布に描ける?相性や特徴をチェック!

1‑1. コピックアクレアの基本情報と水性顔料の特性

コピックアクレアは、水性顔料タイプのコピックで、布への描画に適したにじみにくさと発色の良さが特徴です。

一般的なアルコール系マーカーとは異なり、水性顔料なので色が布にしっかりのり、色落ちしにくいのがメリット。

速乾性に優れ、にじみやぼかしもひかえめで、細かい柄や文字描写にも向いています。

安全性が高く、手軽に使えるので布素材へのデコレーション初心者にもおすすめです。

↓コピックアクレアの使い方についてはこちらの記事で

コピックアクレアの使い方と魅力|ガラスや金属にも描ける新感覚マーカー

1‑2. コピックアクレアはどんな布に描ける?対応素材の種類

コピックアクレアは主に綿やキャンバス素材の布に描くと相性がよく、発色と色の定着が安定します。

ポリエステルや混紡素材にも使えますが、すべりや色の吸収差が出ることがあるため注意が必要です。

白や淡色の布なら発色がくっきりと映え、布目が荒いキャンバスにはアタック力が強くないので下地を整えてから描くと仕上がりが良くなります。

↓キャンバスへの描き方についてはこちらの記事で

キャンバスにコピックを塗る!相性・注意点・活用法を徹底解説

1‑3. コピックアクレアと一般的な布用マーカーとの違い

流通している布用マーカーには、布専用の水性インクタイプや油性ペンタイプがありますが、コピックアクレアはその中でも色数と調色の選びやすさが魅力。

布用マーカーは数色〜十数色程度ですが、コピックアクレアなら豊富な色展開でグラデーションや細かな色調整が可能です。

また布への吸収率が安定しており、ぼかしや重ね塗りでも色むらが少ない点が優れています。


【お買い得品】トゥー COPiC acrea コピックアクレア ビビッド6色セット Too 12551002

↓コピックアクレアとポスカの違いについてはこちらの記事で

コピックアクレアとポスカの違いを徹底解説!

2.コピックアクレア 布に描く時の準備と使い方のポイント

2‑1. コピックアクレアで布に描く前に準備しておきたいもの

布描画にあたっては、アイロン、あて布、固定用マスキングテープや紙板、筆記用下描き用のペン、必要に応じて下地剤(布用ジェッソ)などを準備しましょう。

布のしわや移動を防ぐために、下地部分を水で軽く湿らせてアイロンをかけておくと描きやすくなり、ペン先のインクもにじみにくくなります。

2‑2. 下描き・アイロン・あて布など、失敗しない描き方のコツ

まず布に軽く下描きを鉛筆か消える下描きペンで施し、その後アイロンで布を伸ばしてシワを取りましょう。

描く際はあて布を下に当てて安定させ、描きたい範囲を固定するとにじみ防止に効果的です。

また、ペン先を布に強く押しつけず、軽くすべらせるように描くと線がきれいに出ます。

下描きは薄め、塗りは軽く重ねて調整しましょう。

2‑3. 線画・塗り・重ね塗りの順番と注意点

布へのコピックアクレア描画では、まず線画→下地塗り→影やグラデーションの順が基本です。

線画を先に描くことで輪郭がボヤけず、後から色を乗せやすくなります。

重ね塗りをする際は、乾いてから次の色を加えることが重要。

湿っているうちに重ねるとにじんでしまい、色が混ざってしまうこともあるので注意しましょう。

3. コピックアクレア 布に描いた後の定着方法と耐久性について

3‑1. 描いた後に必要なアイロン定着の方法とは?

描き終えたコピックアクレアは、布用インクの定着を促すためにアイロン定着が必要です。

描画後、布が乾いた状態であて布を当て、アイロンを中温(約120〜150℃)に設定して数秒ずつ丁寧に温めます。

直接アイロンを布に当てず、必ずあて布を間に挟むことで、色がより定着し、耐洗性を高めることができます。

3‑2. 洗濯に強い?コピックアクレアの耐水性・耐久性を検証

コピックアクレアは水性顔料ながら色落ちしにくく、アイロン定着後は洗濯にも比較的強いです。

実際には手洗い推奨、洗濯機使用時は裏返してネットに入れ、中性洗剤・ぬるま湯で優しく洗えば、色褪せが抑えられます。

色落ちやにじみも少なく、数回の洗濯でもきれいな発色を維持できる耐久性が期待できます。

3‑3. 色落ちを防ぐための工夫と仕上げ剤の使用について

色落ちを防ぐためには、洗濯前に色をしっかり定着させるアイロン処理が基本です。

さらに、布用の仕上げ剤(布用スプレーやコーティング剤)を併用すると、さらに耐久性がアップします。

使用する際は、完全に乾燥させた布の表面に薄く均一にスプレーし、乾かしてからアイロンをかけると色をフレッシュに保てます。

3‑4. 長持ちさせる保存・保管方法のポイント

完成作品を長持ちさせたい場合は、直射日光や湿気を避けることが大切です。

保存時は布を裏返して折り目を避けて平らにし、通気性のある袋やボックスに入れて保管しましょう。

湿気対策に乾燥剤を入れるのもおすすめです。

定期的に空気を入れ替えることで、カビや色あせを防止できます。

4.コピックアクレア 布への活用例|トートバッグやTシャツに描いてみよう

4‑1. トートバッグに描くときのデザインアイデアと注意点

トートバッグは布が比較的厚く、描きやすい素材です。ロゴ風、花柄、キャラクターイラストなど自由度が高く、初心者でも描きやすいのが魅力。

注意点として、バッグの縫い目や取っ手などの立体部分は避け、平らな面を選んで描くと仕上がりがきれいです。

輪郭線は先に描き、塗り分けは後から行うとバランスが取れます。

実際にトートバッグにワンポイントを描いてみました。

↓100均のダイソーにあったこちらのミニトートバッグにお絵描きをしました。

使用色
金魚:トマトレッド、マンダリンオレンジ 水草:リーフグリーン 泡:スカイブルー 目やヒレの線:コピックマルチライナーブラック

↓まずは紙にどんなイラストを描きたいか描いてみます。

↓トートバッグに鉛筆で下描きをします。

↓コピックアクレアで描きます。目やヒレの線はコピックマルチライナーで描きました。(筆者が黒のアクレアを持っていなかったから代用したので、もちろんアクレアのブラックでも良いです。)

インクが反対側に写ってしまうので中に紙を入れて描くようにしましょう

↓コピックを入れて持ち運ぶのにちょうど良い大きさです。

4‑2. Tシャツに描く場合の構図と色使いのコツ

Tシャツは伸縮性のある素材なので、服のしわや伸びに配慮したデザインが重要です。

中心胸元など平らで伸縮が少ない部分を選ぶと安定して描けます。

色使いはシンプルな2〜3色構成でも印象的に仕上がるため、あえて「引き算」を意識するとおしゃれに見えます。

下地の色とのコントラストを考えるのもコツです。

4‑3. コピックアクレアで楽しむ簡単なワンポイントアート

初心者におすすめなのが、イニシャルや小さなハート・星、ミニキャラなどのワンポイントアート。

少ない色で完成できるので失敗しづらく、布のアクセントになります。

スマホポーチ、ハンカチ、布マスクなどの小物に描けば、ギフトにも最適。気軽に始められるうえ、完成後の満足感も得られやすいので楽しく続けられます。

↓100均のセリアにあったこちらの巾着に先ほどのトートバッグと同じくワンポイントアートを描いてみました。

買ったばかりでシワにはなっていない状態だったので、シワ伸ばしのアイロンは省いています。

まとめ

コピックアクレアは、布に描いても色落ちしにくく、発色もきれいに仕上がるのが大きな魅力です。

専用の下準備やアイロン定着を取り入れれば、洗濯にも強く、長く楽しめるオリジナルアイテムが作れます。

豊富なカラーと安定した描き心地で、細かい模様から大胆なデザインまで幅広く対応可能。

初心者でも簡単に取り入れられるので、ハンカチやトートバッグなど身近な布アイテムから気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ではまた別の記事でお会いしましょう!

↓キャンバスとコピックの相性についてはこちらの記事で

キャンバスにコピックを塗る!相性・注意点・活用法を徹底解説

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です