というわけでコピック作家のAtsumiです。
↓コピックを使って描いた作品
コピックは全部で358色ある画材で、その中でも茶色系の色はなんと53色以上あります!
それだけあると何にどの茶色を使ったら良いか分からなくなってしまいますよね。
茶色は地味な色ですが、案外使う場面は多くあると思います。
木の幹、動物の毛、人の髪の毛や瞳、木製の家具や小物、革製品、レンガなど
今周りを見渡してみても茶色っぽい色はたくさん目に飛び込んでくるのではないでしょうか。
そんな茶色を上手に選んで使えるようになるとより一層魅力的なイラストが描けるようになります。
では茶色系コピックについて今回はお話ししていきます。
最後まで楽しんで行ってくださいね!
目次
1.茶色系コピックの種類
1-1.E
主にEのコピックが茶色になります。
Eはコピックスケッチで53色、コピックチャオで30色あります。
1番薄いE0000〜E02までは肌色っぽい色味です。
E04〜E09は赤っぽい茶色です。
E08は色名でブラウンなので標準的な茶色が欲しいのであれば、E08を選んでも良いかもしれません。
その他の茶色らしい色味というとE13の色名で言うとデーザートサンド、E!5のアースンウェア、E18カッパーあたりになります。
E25カリブココア、E27ミルクチョコレート(おいしそうな名前!)E29バーントアンバーは濃いめの茶色です。
E31〜E35は少し明るめの茶色です。
E37はセピアE08のブラウンと比べると赤味が少ない色です。
E40〜E44は茶色というよりは灰色に近い色味です。
E47ダークブラウンはその名の通り暗い茶色、E49ダークバークはほぼ黒です。
E51ミルキーホワイト、E53ロウシルクは人の肌にも使えるような明るい橙色のような色です。
↓Eの色見本全体像(空いている色は筆者も持っていない色です。お許しを)
全ての色見本はコピック公式サイトに載っていますのでそちらも参考にしてください。
1-2.YRの一部
YRは基本的にオレンジ系の色ですが、中には茶色っぽい色味のものがあります。
YR14キャラメルはその名の通りキャラメルっぽい色なので明るい茶色というような色です。
YR21クリームは茶色とは言いにくいかもしれませんが明るい色味の木材などには使える色かと思ったので茶色っぽい色に含みました。
YR23イエローオークル、YR24ペールセピアは黄色味がかった明るめの茶色で、黄土色に近い色です。
1-3.Yの一部
Yは基本的に黄色系の色ですが、Yにも茶色っぽい色があります。
Y26マスタード、Y28ライオネットゴールドです。
2色とも黄金色っぽい色味が特徴です。
Y15カドミウムイエローも意外にも茶色として使える色です。
重ね塗りをすることで茶色っぽくなり薄めのお茶などの表現に使うことができます。
2.おすすめの茶色
ぜひ色選びの参考にしてください。
2-1.Eのおすすめの茶色その1
Eのおすすめの色をご紹介します。Eは全53色と数が多いので、その1とその2に分けてお伝えします。
茶色を1色持っておきたいと考えるなら、E13デザートサンドかE33サンドがおすすめです。
どちらも薄めの茶色で(E13の方が少し赤みが強いです。)使いやすいのと、茶色と聞いて一般的にイメージする茶色に近い色味だと思うので選びました。
手持ちの色が少ない状態で色を選ぶのなら薄めの色をおすすめしています。
重ね塗りすることで色の調整がしやすいというのが主な理由です。
↓初心者さん向けの色選びのヒントはこちらの記事で
2-2.Eのおすすめの茶色その2
人物の肌を塗るのならE00コットンペールが断然おすすめです!
透明感のある日本人らしい肌が作れます。
E02フルーツピンクは肌の影や頬の赤みの表現に向いています。
髪の毛を塗るなら
E21ソフトサン、E33トースト、E37シャモアがおすすめです。
明るすぎず暗すぎずふんわりとした茶色の髪の毛を表現することができます。
↓髪の毛の塗り方に関する記事はこちら
2-3.YR、Yのおすすめの茶色
YR23イエローオークル、YR24ペールセピアがおすすめです。
この2色はほとんど変わらないので(YR23が少し明るめ)どちらか1本で良いと思います。
黄色味の強い茶色なので茶色系の色で少し華やかさを足したい時に使えます。例えば家具の木目や日の当たる木の表現に合っていると思います。
またYR14のキャラメルもおすすめです、スイーツなどの食べ物の茶色にピッタリの色です。
スイーツに使う茶色は濃すぎると苦そうに見えてしまうので明るく温かみもあるYR14は食べ物に使う茶色としてはおすすめの色です。
3.茶色系コピックで塗ってみた
3-1.りす
動物の毛色を表現するには茶色は重宝します。
実際の動物の色が深目の茶色であっても明るめの色で塗った方が画面が暗くなりすぎなくて良いと思います。
今回はリスを紹介します。
リス
毛の線の部分は色鉛筆を使っています。
身体と目の周りは明るめのE31で塗ってアクセントにE33をお腹などの影にはE41を使いました。
E41は動物の白い毛並みの影としても使いやすい色です。
3-2.お茶
紅茶、麦茶、ウーロン茶などお茶を塗る時にも茶色は良く使います。
今回は麦茶を塗りました。
麦茶
白っぽい部分には水彩絵の具を使っています。
麦茶全体はY15で塗ってYR24で影を表現し、E15をアクセントで使いました。
麦茶の色は薄めですし、ガラスの器に入っているということもあり明るく黄色味のあるY15をメインの色に選びました。
Y15はカドミウムイエローで色見本を見ると茶色にはあまり見えないのですが、重ね塗りをすることで違和感なく明るめの茶色に見えるようになります。
↓麦茶の詳しいメイキングはこちらの記事(テーマはガラスの塗り方です)
3-3.木の幹
木の幹は茶色いの物の代表例です。
しかし、茶色の選び方によっては偽物っぽくなってしまうので注意が必要でもあります。
↓木の塗り方に関する記事はこちら
木
木の幹のメインの色にE44を選び、影には緑のG05を選びました(葉っぱの色の反射や苔の色を表現するため緑にしました)
E44クレイはグレーかかった落ち着いた色味の茶色なので、葉っぱが生い茂り、影になった幹の色の表現に合っていると思います。
まとめ
今回は茶色についてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?
冒頭でもお伝えしましたが、コピックは全358色あります。
その中でも茶色系、グレー系、青系、赤系……と分かれているわけですが
それぞれ色相別で見ても本当にたくさんの色が合って色選びには迷ってしまいます。
特にEは多い方です。
この記事を参考にしながら色選びを楽しんでいただけたら幸いです。
ではまた別の記事でお会いしましょう!