というわけでコピック作家のAtsumiです。
↓コピックで描いたイラスト
今回のテーマは水です。
水って形がないし、どう描きはじめたら良いか分からないですよね。
がんばって塗っても何だか液体に見えなかったり…。
でも、もう大丈夫です!
今回は3つの水の形を例に水の描き方のコツについてご紹介していきます。
最後まで楽しんでいってくださいね!
目次
1.水の塗り方3つのコツ
1-1.水は4色で描ける
今回は水の3つの形である、水滴、水面、水しぶきを描いていくのですが
全て4色で描けます!
この4色です。
もちろんこの4色でなくても描けるのですが、グラデーション技法がとても大事になってくるので、グラデーションをしやすい色を3〜4色選ぶと良いです。
アルファベットのすぐ右にある数字が同じもの同士を選ぶとグラデーションを作りやすいです。
↓コピックの番号の意味についての記事はこちら
1-2.グラデーション
グラデーションは色んなものを塗るのに使える基本的な技法です。
水を描くのにもとても大切な技法です。
グラデーションを作ることで水のゆらめきや透明感を出すことができます。
↓グラデーションの基本のやり方についてはこちらの記事
1-3.ハイライト
ハイライトも水を描くのに大切な要素の一つです。
絵の中で最も明るい部分のことです。このブログでは白で光を表現することを指しています。
水は光を反射してキラキラと輝くものなので、それを表現することで一気に水らしさを出すことができます。
↓ハイライトなし
↓ハイライトあり
↓コピックオペークホワイトの使い方についてはこちらの記事で
2.水滴の描き方
2-1.水滴は立体感とツヤを意識する
水滴を描く時は立体感とツヤが大事です。
立体感を出すのにグラデーションを作り、影を描きます。
グラデーションを作ることで、平面的ではない変化を出すことができ、影を作ることでそこに存在している立体物であることを表現することができます。
2-2.実践! 水滴を描いてみよう
↓B00で丸を描きます。(少し楕円っぽくしたほうが水滴らしくなります)
↓左上の方にB02を塗って、B00でぼかします。
↓B02を塗った上からB04を塗りB02でぼかします。
B00、B02、B04のグラデーションになるように少しずつずらして塗ります。
↓C2で影を塗ります。
↓C2の上からB02を完全に重ねます。
影は少し濃いめの方が水滴の立体感が出ます。
↓白のインクで水滴の濃い部分と影との境目にハイライトを入れます。
ここではコピックオペークホワイトをGペンにつけて使っていますが、白のボールペンがあると便利です。
2-3.水滴まとめ
水滴は1番簡単にできる水の表現だと思います。
はじめのうちは水滴をたくさん描いて、水を描くことに慣れるのも良いですね!
青色だけでなく、黄色や赤色で水滴を描いてみても楽しいですよ
3.水面の描き方
3-1.水面は一つずつ丁寧に
水面はタイルのように白で囲んだ水色の部分を丁寧に塗っていくことがポイントです。
一気に塗ろうとしなくてもムラにはなりにくいので比較的簡単に塗れます。(ムラになっても水の揺らぎと見れば大丈夫!)
3-2.実践! 水面を描いてみよう
では実際に水面を描いてみましょう。
↓ふちからB00で塗ります。
↓B00を塗った上からふちの方にB01を重ねて塗ります。
↓B01を塗った上からさらにB01部分を残しつつB02を重ねて塗ります。
上記の作業でB00、B01、B02でグラデーションを作ります。
この方法で水色の部分を一つずつグラデーションを作りながら塗っていきます。
↓だんだん反対側に塗り進めるにつれてB01、B02の割合を大きくして塗りはじめの部分より濃くしていきます。
色の薄い部分は浅瀬を色の濃い部分は水辺の深い部分を表しています。
↓白で残した部分に0番でぼかしながらB00をところどころ加筆していきます。
↓最後にB04とB02で揺らぎを描いて完成!
揺らぎは白で残した線をずらしたような形にすると自然に見えます。
3-3.水面まとめ
水滴に比べたら難易度が上がりました。
塗り方はシンプルですが、キレイな水面に見せるには意外と奥が深いと感じました。
でも塗っていて楽しく何度でも描けそうだと思いました。
練習あるのみですね!
4.水しぶきの描き方
最後に挑戦するのは水しぶきです。水しぶきは決まった形がなくてどう描いたら良いか分かりづらいと思います。
線画を描く時はネットで「水しぶき イラスト(または写真)」と検索すると出てくるので、それらを参考に描きましょう。
4-1.水しぶきは色のメリハリを大切に
水しぶきで大事にしたいポイントは色のメリハリです。
似たような明度の色でペッタリ塗ってしまうと平面的で立体感のない水になってしまいます。
水は物質であり、影も落ちます。そこを意識して描いていきましょう!
4-2.実践! 水しぶきを描いてみよう
実際に水しぶきを描いていきます。
↓B00で縁の方は紙の白を残しながら全体的に塗っていきます。
↓小さい水しぶきも白を残しながら塗っていきます。
↓B01をふちからなぞるように塗り、B00でぼかします。
↓B01を塗ったところにB02を被せるように塗ってB01でぼかします。
↓さらにB02を塗ったところにB04を被せるように塗ってB02でぼかします。
濃い色になるにつれて塗る面積を小さくなるようにします。
↓小さい水しぶきはB02を塗ってB00でぼかしていきます。
↓全体を見ながらハイライトを入れていきます。
↓完成
4-3.水しぶきまとめ
水しぶきはグラデーションを作りながら根気よくやっていくのが大切だと感じました。
なるべく濃い部分を少なめに塗ると、飛び散っている水の透明感を出すことができます。
まとめ
今回は3つの水の形を例に水の描き方についてお話ししてきました。
水はつかみどころが無いゆえに描いていて楽しい題材なので、ぜひたくさん練習してみてくださいね!
ではまた別の記事でお会いしましょう!
↓背景の描き方はこちらの記事