というわけでコピック作家のAtsumiです。
↓コピックで描いた作品
炎は水と同じく決まった形がなくてどう描いたら良いか迷いがちな題材だと思います。
でもちょっとしたポイントをおさえることで簡単に炎らしく描くことができちゃうんです!
では早速コピックで炎を描くコツについてお伝えしていきます。
最後まで楽しんでいってくださいね!
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目次
1.炎らしく描く3つのポイント
まず、覚えておいていただきたいことは「炎は形が大事!」ということです。
色はそこまで重要ではありません。
青い炎もあれば、緑の炎もあります。モノクロで描いたって形がちゃんととれていれば炎に見えます。
そのことをふまえて炎らしく描く3つのポイントについてお伝えしていきます。
1-1.炎に見えなくなる3つの描き方
炎が炎らしく見えないという問題は主に3つあると考えています。
・直線的に描いている。
炎は常にゆらめいていて曲線的です。ただ上に炎の柱を真っ直ぐ描くのではなく、曲線を意識して炎の揺らぎを表現するようにしましょう。
・平面的
また平面的に描き過ぎているというのも炎に見えない原因となります。
ここで言う平面的とは、陰影がないという意味ではありません。縦方向の伸びがなくてまるで板みたいな炎のことです。
・複雑に描きすぎる。
そして頑張って複雑に描き過ぎてしまった場合もまた炎に見えなくなる原因の1つです。
1-2.炎は3つの曲線を意識して描く
ではどのように描けば炎らしく描くことができるのか、そのポイントをお伝えします。
それは3つの曲線です。
このようにクネクネと上に伸び上がる火を3つ描くことでシンプルに炎を描くことができます。
3つの曲線を意識して描くことで下描きをすることなく、色々な形の炎を簡単に描くことができます。
1-3.ニブ(ペン先)のはらい
炎のてっぺんはニブをはらうようにして描きましょう。
炎は先に行くに従って細くなり、最後は空気に伸びていくように消えていきます。
その様子を表現することで一気に炎らしくなります。
↓NG例
炎は下から上に向かって描いていき、最後はサッとはらうようにしましょう。
2.炎を描く前に
2-1.色選び
さて、炎を描く時の色選びについてお伝えしていきます。
最初の方でお話ししたように、炎を描く時は形の方が大事です。
しかし、本当に適当な色を選んで良いということではありません。
赤い炎でも、青い炎でも、緑でも良いですが使う色の組み合わせが大事です。
今回は炎を描くのに4色のコピックを使います。
オーソドックスなオレンジの炎を描きます。
使う色は
Y00、Y08、Y19、YR14 の4色です。
今回は炎の荒々しさを表現するためにあえてグラデーション技法は使わないのですが、色を選ぶ時は1番薄い色、2番めに薄い色..,と同系統の色で順番に濃くなっていく4色を選んでください。
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2-2.下描きはなし!
白紙にいきなりコピックで描くのは抵抗があるかもしれませんが、思い切って一発描きしましょう!
下描きしたものを塗るよりはいきなりコピックで描いていく方が、炎の勢いがでます。
また炎の形も良い意味で行き当たりばったりになるので面白く自由なものが描けます。
次から次へとテンポ良く練習していくこともできます。
↓一発描きで色々な炎
2-3.ぼかさない
多くの題材でグラデーション技法や0番を使ったぼかしを使うのですが、今回はそれらは全く使いません!
色の境目をぼかすことで滑らかに綺麗なイラストにはなるのですが、あえて炎の荒々しさを表現するために色同士の境界線ははっきりと残します。
↓ぼかしたもの
↓ぼかしてないもの
3.実践! 炎の描き方
では実際に炎を描いていきましょう。
↓まずY00で形をとります。
↓縁の方を大きめにY08でなぞります。
↓Y08でなぞったところをY08を残しながら、さらにY19でなぞります。
前に描いた部分と形が少し変わっても大丈夫! のびのびと描きましょう!
↓Y19でなぞったところをY19を残しながら、さらにYR04でなぞります。
↓炎の先端にYR14で火花を描きます。
↓完成
https://youtube.com/shorts/nVIRV39hAzs
*音が出ます
4.色んな色の炎
炎は実際に色んな色があるのでアレンジしてみるのも楽しいです。
青い炎
緑の炎
まとめ
今回は炎の描き方についてお話ししてきましたが、意外と簡単だったのではないでしょうか?
小さい画面でパッと描けてしまうので、何度でも練習ができます。
ぜひ炎の描き方をマスターしてイラストに応用してみてくださいね!
あなたのコピックライフがますます充実することを願っています。
ではまた別の記事でお会いしましょう!
↓コピックで水の描き方についてはこちらの記事