コピックで描く海! 簡単に描くポイントお伝えします。

Momo
海描いたんだけど…空との境目が分からない絵になっちゃった…
Atsumi
海の表現はただ青色を塗るだけでは足りんないんだな
Momo
? どうすれば良いの?

というわけでコピック作家のAtsumiです。

↓コピックで描いたイラスト

青い海! 白い雲! 爽やかで良いですよね!!

そんなイラストを描いてみたいと憧れる絵師は多いのではないでしょうか?

でも実際描いてみたら

空と海がごっちゃになってしまった。

何だか濁った海になってしまった。

そういう経験もありますよね。

Atsumi
私はあります!

でも空には空の海には海にふさわしい描き方があります。

今回は海に注目してその描き方についてお伝えしていきます。

ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね!

1.海を描く前に

1-1.海のどこを描くか

一言に海と言っても海のどこを描くかによって描き方や色選びは変わってきます。

例えば浅瀬を描くのならば水面も見えるでしょうし、波も表現する必要があります。

遠景の海を描くのならば静かな波をひかえめに表現します。

こういった違いが出るので、最初にどういうイラストを描きたいかしっかりイメージをしましょう。

Atsumi
イメージがハッキリできたものは必ず形にできます

1-2.参考資料を用意しよう

イメージが固まったら次は参考資料を用意しましょう。

写真とイラスト両方の資料を用意するのがベストです。

できれば実際の海に行って海を肌で感じながら写真を撮るのが1番ですが、多くの人はそんな気軽に海には行けないと思うのでネット検索で海の画像を探します。

Momo
過去に海に行った写真があると良いね!

ぜひ色んな角度や距離から見た写真を複数枚用意して見てください。

描かない部分でも描く対象物(この場合は海)の全体像を知ることで一部分も描きやすくなります。

そしてイラストの参考資料も用意してください。

これは他の絵師さんがどのように海を表現しているのかを見るためです。

写真だけだと「これをどのようにイラストにすれば良いのか…」と悩んでしまうことも多々あるかと思いますが

他の絵師さんが描いたイラストを見ることによって

「なるほどこうやってデフォルメ(簡略化)すれば良いのか!」ととても参考になります。

また描く人によっても表現が変わってくるので、「私もこんな風に描きたい!」と思うような絵師さんがいるならその人が描いた海をぜひ探して見てくださいね!

1-3.海を描くのにおすすめの色

海を描くのに使う色は基本「青!」です。

当たり前と思われるかもしれませんが、実際の海を見てみると案外灰色っぽかったりもします。(曇っている日とか)

でもイラストとして描くにはやっぱり映えるので! 青系の色を使います。

そして筆者おすすめのコピックの色番号は

B00、B01、B02、B04、B05、B06の6色です。

この6色はいわゆる水色に近い色味なので海を描くのにぴったりの色だと思います。

今回はこの6色の中からB00、B01、B02、B05を使います。

6色全てを使う必要はなくて薄い色1色、中間の色1色、濃い色1色のベース色と波の1色があれば十分です。

↓コピックの青系についての記事はこちら

青系コピックおすすめはこれ!全64色の中から厳選【初心者必見】

2.海を描くポイント

海を描く時には海の 遠景、中景、近景と3つの区分に分けて考えると描きやすいです。

考え方は3つに分けますが実際に描くときは遠景ができたら中景を描くというような描き方ではなく
遠景〜近景のベースを塗ったら次に遠景〜近景の波を描くという風に全体的に描きます。

それぞれに使う色と描き方が違ってくるので順番にお話しします。

参考資料を手に読んでいただけたら嬉しいです。

2-1.海の遠景

海の遠景の特徴は波が横長であるということです。

これは実際に横長というわけではなくて、手前と同じ大きさの波が遠くに行くほどに縦に圧縮されるためにそう見える現象です。

ベースの海の色は遠景には中間色の濃い目の色であるB02を使います。

波の色を1番濃い色のB05、B06で塗るので、ベースは波の色を打ち消してしまわない程度の濃さの色を選びます。

2-2.海の中景

海の中景のベース色は中間色の薄い目の色であるB01を使います。

遠景のベース色のB02とB01でグラデーションを作りながら塗ります。(遠景と中景の境目がハッキリと分かれすぎないように)

波は遠景で描いたものより少なめに長めに描きます。

2-3.海の近景

海の近景の描き方は遠景と中景のそれとは大きく異なります。

近景の海は水面や浜辺に打ち寄せる波を表現することで海らしくなります。

ベースの色は1番薄いB00を使います。

そして水面や波をホワイトを使って描いていきます。

紙の白を残すように描いてもOKです。

次からはより詳しく海の描き方についてお伝えします。

↓水面や水滴、水しぶきの描き方についての記事はこちら

コピックで水の描き方! 水滴、水面、水しぶき、描けるコツお伝えします

3.実践!海を描いてみよう

使用色
B00、B01、B02、B05、0番

↓遠景の方からB02、B01、B00でグラデーションをかけて海のベースを作ります。

1番下の層は0番を塗った上からB00 を塗っています。

↓遠景と中景の波をB05で描きます。

ニブ(ペン先)で紙をそっとなでるように、なるべく細く描くと遠景の波らしくなります。

中景の波は遠景のよりは少なく長めに描きます。

↓近景の水面をホワイトペンで描きます。

ここではコピックオペークホワイトを使っていますが、不透明な白のペンなら何でもOKです。

↓遠景と中景にコピックオペークホワイトで波を描きます。

今回は近景の水面の後に描きましたが、手にホワイトがついてしまうという事故を防ぐためには遠景と中景のホワイトを先に描いた方が良いと思います。

↓水面の中景側の方に0番でぼかしながらB01を上から塗ります。

↓水面にB01で影をつけます。

影をつけることでグッと海に立体感が出ます。

↓完成

↓空を描くと風景らしくなりますね!

*音でます。

↓背景の描き方についての記事はこちら

背景の塗り方! コピックでイラストをもっと魅力的に変身させよう!

まとめ

今回は海の描き方についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。

海というとやはり夏のイメージがありますが、秋、冬、春と季節の違いを表現してみると楽しいかもしれませんね!(その際は空や手前の風景で季節感を出します。)

また夕方の海や大荒れの海など色んな表情の海にもぜひ挑戦して見てください。

海という題材1つでも本当に様々な表現ができて自然は面白いです。

ではまた別の記事でお会いしましょう。

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