というわけで今回はコピックで広範囲を塗るコツについてお話ししていきます。
広範囲に好きな色をキレイに塗れたら嬉しいですよね!
ぜひ最後まで楽しんで読んでいってください。
目次
1.コピックを広範囲に塗るコツ
1-1.薄い色を使う
コピックを広範囲に塗るのに1番簡単なコツは
薄い色を使うこと! です。
↓こちらをご覧ください。
BG10(薄い水色)で塗ったものとG21(薄めの緑)で塗ったものです。
2枚とも同じように塗っていますが、G21の方が明らかにムラになっていますよね。
でもBG10がムラになっていないわけではありません。
色が薄いからムラが目立たないというだけです。
元が薄いので2度塗りのようになってもあまり濃くなりません。
そういうことを利用しています。
薄い色を使うことによってムラを抑えるということは技術がいらないので誰でも簡単にできます!
まず試してみてください。
1-2.円を描くように塗る
次は少しテクニック的なことをお話しします。
広範囲にムラを少なく塗る場合にはニブ(コピックのペン先のこと)の動かし方が重要になります。
ニブはくるくると円を描くように塗ると広範囲にムラが少なく塗ることができます。
逆にニブを横一直線に動かすような塗り方だとムラになってしまいます。
それはなぜかというと、ムラができる原因としてニブの動かすスピードが一定でないということがあげられます。
くるくると動かすことでスピードを一定に保ちやすくなります。
1-3.広範囲に塗りすぎない
そしてあまり広範囲に塗りすぎないということも重要です。
今回はコピックで広範囲を塗る方法をお伝えしているのですが、コピックで広範囲に塗るのには限界があります。
最後の方に詳しくお伝えしますがやはりコピックで広範囲を塗るのは難しいからです。
塗る範囲が広くなるほど手早く塗っても乾いてきてしまってムラになりやすくなりますし、コピックは連続して使うとインクがかすれてきてしまいます。
なので特に慣れないうちは10センチ×10センチ程度の範囲までくらいがおすすめです。
1-4.ニブはスーパーブラシを使う
コピックスケッチとコピックチャオのニブにはミディアムブロードとスーパーブラシがあります。
↓スーパーブラシ
↓ミディアムブロード
コピックで広範囲を塗りたい時はスーパーブラシの方を使いましょう!
ミディアムブロードは一見広範囲に塗ることに向いているように見えるのですが、一定の速度で塗るのが難しくて筆跡が残りやすいです。
スーパーブラシの方を使ってくるくると円を描くように塗りましょう!
↓コピックの基本的な使い方はこちらの記事
2.実践!広範囲に塗ってみよう!
↓まずはみ出すこと前提で下にいらない紙をしきます。(段ボールや新聞紙など厚めの紙だと安心)
↓左上から右にくるくると塗っていきます。(左利きの人は右上から)
↓いくらか右に塗ったら左端に戻って塗っていないところをくるくると塗っていきます。
↓また右上の方に戻ってくるくると右端まで塗っていきます
↓右端まで塗れたら左端から塗ってある部分に少し被せるようにしながら塗っていきます。
↓下まで塗って完成!
*音がでます!
3.コピックは広範囲に塗るのに向いていない?! 3つの理由
実はコピックは広範囲を塗るのには向いていない画材です。
こんなことを言っては元も子もないのですが、コピックという画材の特徴を知っていただくためにコピックがなぜ広範囲を塗るのに向いていないのか、その3つの理由をお伝えします。
3-1.筆の大きさ
コピックはニブの大きさを変えることができません。コピックスケッチ、コピックチャオ、コピッククラシックどれもニブの大きさはほとんど変わりません。
アクリルや水彩といった絵の具なら大きい筆で一気に! ということができますがコピックは小さいペン先で地道に塗っていくしかありません。
3-2.ムラになりやすさ
またコピックは重ね塗りすることで色が濃くなる性質を持っているのでムラになりやすいです。
そしてコピックは一定の速さで塗って染み込むインクを均等にすることでムラのない仕上がりができます。
3-3.インクの限界
コピックはアルコールマーカーなので連続して使い続けるとかすれてきてしまいます。
例えばこのクロッキー用紙15cm×17.5cmサイズの紙全面にコピックを塗っていきます。
3分の2くらい塗ったところでインクがかすれてきてしまいました。
これはインク切れではないんですね。ニブ先のインクが使われてペンの中にあるインクが出てくるのが間に合っていなくてかすれてしまっています。
ふたをしてしばらくおけばまた出てくるようになります。
もちろん塗っている最中にインクが切れてしまうという場合もあります。
しかしコピックはインク満タン状態ならばB4サイズの紙全面にコピックスケッチ約3.7枚コピックチャオ約2.7枚分塗ることができます。(コピック公式HP参照)
なのでコピックを満タン状態にしておけば途中でインクがなくなってしまうことはありません。
↓インクの補充の仕方についての記事はこちら
まとめ
今回はコピックを広範囲に塗るというテーマでお話ししてきました。いかがだったでしょうか。
後半コピックは広範囲を塗るのに向いていないという残念な話になってしまいましたが、より深くコピックの性質を知ることができたのではないかなと思います。
画材の特徴や性質を知ることは楽しくお絵描きをする上でとっても大事なことです。
これからの記事でももっとコピックの特徴についてお伝えしていけたらと思っています。
ではまた別の記事でお会いしましょう!
↓コピックの基本的な知識はこちらの記事で