というわけでコピック作家のAtsumiです。
↓コピックで描いたイラスト
黄色って明るくて見ているだけでポジティブになれる色ですよね!
そんな黄色にも色んな種類があります。
レモンのような爽やかな黄色や温かみのあるオレンジ色っぽい黄色まで。
今回はコピックの黄色系の色についてご紹介し、筆者の黄色のおすすめな使い所についてもお伝えしていきます。
ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。
↓青系コピックのおすすめはこちらの記事
目次
1.黄色系コピックの種類
1-1.Y
Yはコピックスケッチで20色、コピックチャオで12色あります。
Y0000〜Y02までは淡く明るめの黄色で順番に濃くなっていきます。
Y06は色名で言うとイエローでそのまま黄色を意味しますが、Y00とY02の中間のような色です。
Y08アシッドイエローはY06から一気に赤みが強くなり、オレンジ色に近づきます。
Y11ペールイエローはY00より少しだけオレンジがかったような黄色で、Y13レモンイエローはそれより少しだけ濃くなります。
Y15カドミウムイエロー、Y17ゴールデンイエローはY08よりオレンジに近い色です。
Y19ナポリイエローはY17に比べ少しくすんだような色です。
Y21バターカップイエローは濃いめのクリーム色といったような色です。
Y23イエロウィッシュベージュはその名の通り黄色味がかったベージュ色です。
Y26マスタードは深緑色を帯びた黄色です。(コピック公式サイトから引用)
Y38ハニーはY17よりさらに濃いめのオレンジでYの中では1番赤みの強い色です。
↓Yの色見本全体像(空いている色は筆者も持っていない色です。お許しください)
全ての色見本はコピック公式サイトに載ってますのでそちらも参考にしてください。
1-2.YR
YRは全体的にオレンジに近い色味がそろっています。
YRはコピックスケッチで24色、コピックチャオで12色あります。
Y0000のペールシフォンからYR09のチャイニーズオレンジまで順番に色が濃くなっていきます。
YR14キャラメルはその名の通りキャラメル色で少し茶色っぽい色です。
Y16アプリコットYR04にとても良く似た色合いでYR04よりは少し濃い目の色です。
YR18サングインは赤茶色に近い色です。
YR21クリームはその名の通りクリーム色でY23イエロウィッシュベージュを濃くしたような色です。
YR23イエローオークルは黄色味がかった茶色で黄土色に近い色味です。
YR24ペールセピアはYR23より少し濃いめの色です。
↓YRの色見本全体像
1-3.FY、FYR
FYフローセントイエローはYの蛍光色で少しだけオレンジがかった爽やかな色です。
FYRフローセントオレンジはYRの蛍光色でFYよりオレンジっぽい元気をもらえるような色です。
2.おすすめの黄色
2-1.Yのおすすめの黄色
Yのおすすめの色はY08アシッドイエロー、Y13レモンイエロー、Y17ゴールデンイエロー、Y38ハニーです。
全体的にオレンジ寄りの黄色で選びました。
理由は少し赤みのある色の方が使いやすいからです。鮮やかな黄色だと色が強すぎて他の色との調和が取りづらく、黄色だけが浮いてしまうことがあります。
なので、黄色を選ぶときは少し赤みのあるオレンジに近い色を選ぶことをおすすめします。
2-2.YRのおすすめの黄色
YRのおすすめの色はYR04、YR07、YR09です。
この3色が1番一般的なオレンジに近い色だと思います。
またこの3色をそろえておくとオレンジ色の花や果物などグラデーションを作りたい時に便利です。
他にはYR14、YR21もおすすめです。
この2色はキャラメルとクリームととてもおいしそうな名前なのですが、その名の通りスイーツなど食べ物のイラストを描くときに便利です。
食べ物を描くことが多いという人は持っておくと良いと思います。
2-3.その他黄色っぽい色
YとYR以外にも黄色っぽい色がGとYGの中にあります。
Gは基本的に緑系の色がほとんどなのですがG20ワックスホワイトが極めて薄い黄緑色で、薄い黄色のように見えます。
そしてYGは基本的に黄緑の色がほとんどですが、YG0000リリーホワイト、YG00ミモザイエロー、YG21アニスが黄色に近い色です。
YG0000は植物の百合の花の淡い黄緑色をイメージした色(コピック公式サイトから引用)でG20同様極めて薄い黄緑色で薄い黄色のように見えます。
YG00も植物のミモザをイメージして作られた色(コピック公式サイト参照)で黄色に近い黄緑色です。
YG21も地中海原産の植物アニスの葉の色をイメージして作られた色で、明るく蛍光色のような黄色です。(コピック公式サイト参照)
↓緑系コピックのおすすめはこちらの記事
3.黄色系コピックで塗ってみた
3-1.ひまわり
黄色い花といえばひまわりですよね!
イラストの題材としてひまわりは人気の高い花で、夏にはたくさんのひまわりのイラストがSNSで見られます。
そのひまわりを見ていると作家さんごとに選んでいる色が少しずつ違うのが分かります。
鮮やかな黄色のひまわり、オレンジっぽいひまわり。赤っぽいひまわりなど表現したいイラストの雰囲気に合わせて作家は花の色を選んでいます。
実際ひまわりの品種によって花びらの色が違ったりするので正解はありません。
イラストを描く人の視点でイラストや実物のひまわりを見てみると色んな気づきがあります。
と少し余談が長くなりましたが、そんなひまわりを筆者の色の選択で塗ってみました。
ひまわり
花びらはY15とY38でグラデーションを作って表現しました。
中心部分の中の方は黄緑のYG03で外側の方はYR24で塗りました。
YR24ペールセピアは明るい茶色といった感じの色なので他の黄色系の色とよく合います。
黄色系コピックを使う時には茶色系のEよりYR24がおすすめです。
3-2.バナナ
バナナも「黄色い果物といえば!」というイメージのものですよね!
ひまわりと違ってある程度バナナらしい色は決まっています。
バナナにも品種の違いがありますが、そんなに変わった色を目にする機会は少ないはずです。
また、あまりに鮮やかな(例えば蛍光色など)黄色を選んでしまうと人工物に見えてしまうので注意が必要です。
バナナ
皮の色にY08、中身の色にY13を使いました。
皮の部分はY08を重ねることで影を表現しています。
軸の緑の部分はYG03、茶色の部分はE57を使っています。
3-3.ロールケーキ
最後はロールケーキです。
ロールケーキにも色々ありますが、スタンダードなロールケーキの断面は淡い黄色をしています。
こちらも偽物っぽくならないように鮮やかすぎる黄色は避けます。
ロールケーキ
ケーキのベースはY11で塗って、焼きムラの部分はY21とE50を点々と塗ることで表現しました。
まとめ
今回は黄色系のコピックについてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。
黄色系コピックは赤系や青系に比べて色数が少ないのでまだ色選びは楽かと思いますが、それでもYとYRそれぞれ20色ほどの中から1色を選ぶのは大変なことですよね。
この記事があなたの色選びの手助けになれば幸いです。
他の色についても別の記事でお伝えしているのでそちらも参考にしてくださいね。
ではまた別の記事でお会いしましょう。
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