と言うわけでコピック作家のAtsumiです。
↓コピックで描いた作品
現実世界では年配の方のイメージがある白髪ですが、漫画やアニメでは老若男女問わず良く見かける髪色ですよね!
キレイで神秘的な魅力のある白髪、私も描いてみたい! と思ったものの
結局薄い黒髪みたいになっちゃった。
極力色を塗らないようにしたら平面的になってしまった。
そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。
今回は白髪が白髪に見える!
魅力的な白髪に塗ることができる!
そんな方法を研究しました。その結果をこのブログを読んでいただいているあなたにお伝えします。
最後まで楽しんでいってくださいね。
↓髪の毛の基本的な塗り方についての記事はこちら
目次
1.白髪を塗るための3つのポイント
1-1.白髪は影を塗って表現する
基本的に白髪は影を塗ることで白を表現します。
なのでベースとなる色は塗りません。
影になる色を3色ほど使って塗ります。
具体的なおすすめの色はまた後ほどじっくり紹介していくので楽しみにしててください。
1-2.白髪は用紙の白を残して表現する
白髪は影のみをコピックで塗って(と言うより描いて)表現するので白髪の白い部分は用紙の白です。
今回はコピックオペークホワイトなどの白の画材は使いません。
後で白を塗るよりは用紙の白を残すようにして影を描いた方が労力も時間も少なくて済みますし、仕上がりもキレイになります。
コピックの上から白の画材で塗ると使う用紙と画材によってはにじんでしまったり下の色が透けてしまったりするので、コピックイラストは広い範囲を白で表現したい場合は用紙の色を利用することをおすすめします。
1-3.ニブ(ペン先)のはらい
今回の髪の毛は影が命となってきますので、塗るというよりは描くという方が相応しいです。
白髪は影を描いて表現します。
なのでニブの動かし方がとっても重要です。
具体的にはニブをはらうように動かして、シャープに描きます。
そうすることで髪の毛の流れが表現できますし、影と白の部分がハッキリと分かるので白髪であることが観る人に伝わりやすくなります。
今回はあえて筆跡を残したいので0番でぼかす必要はありません。
2.白髪を塗るためのおすすめの色
一言で白髪と言っても色んな色のバリエーションがあります。
そう、実は白髪と言った時にイメージする髪の色は人によって全然違います。
温かみのあるグレーの白髪をイメージする人もいれば
クールな印象の白髪をイメージする人もいます。
人によっては少しピンクがかっていたり、青みがかっているかもしれません。
と言っても初めのうちはわかりませんよね。
そこで今回は筆者おすすめの白髪の影色をお話しします。
2-1.白髪のおすすめの影色
まず基本の影色の構成についてお伝えします。
2色は影色のベースとしてグレー系のコピック、1色はお好みの淡い色のコピックです。
グレー系のコピックはCoolGray、WarmGray、TonerGray、NeutralGrayの4種類あります。(以下C、W、T、Nと表記します。)
コピックチャオにはCとWしかありません。でも大丈夫!
白髪の影としておすすめしたいのはCとWです。
Cは青みがかったグレーでクールな印象にしたい時に効果的で、Wは赤みがかったグレーで温かみのある印象にしたい時に効果的です。
なので、おすすめはCから影色の2色を選ぶパターンとWから影色の2色を選ぶパターンの2種類です。
では3色めは何色を選んだら良いのか、次からお話ししていきます。
↓グレー系コピックのおすすめについての記事はこちら
2-2.クールな印象の白髪
まずはクールな印象の白髪からです。
結論から言って3色めは淡い青色を選ぶことをおすすめします。
青みがかったグレーであるCは青色のコピックととても相性が良いです。
しかし青色と言っても濃すぎしてしまうと目立ちすぎてしまって、影の色らしくなくなってしまうので必ず薄いものを選ぶようにします。
影のベースに塗るグレーの上から塗ってそのグレーが透けて見えるくらいが目安です。
下のグレーが完全に消えてしまったら濃すぎるということです。
またコピックのふた(コピックチャオなら側面)についている色番号も目安にすることができます。
色番号の1番右側の数字がコピックの色の明度を表します。
その明度が000〜2までのコピックを目安に選ぶことをおすすめします。
↓色番号の見方についての詳しい記事はこちら
2-3.温かみのある印象の白髪
温かみのあるWarmGrayベースの白髪には淡い赤色を合わせることをおすすめします。
赤みがかったグレーであるWは赤色のコピックととても相性が良いです。
こちらもなるべく薄めの赤色を選びます。
薄めの赤色なので、ピンクっぽい色です。
温かみのあるグレーにピンクのアクセントを入れた白髪は可愛らしい雰囲気になります。
3.実践! 白髪を塗ってみよう
では、実際に白髪を塗っていきます。
今回はWベースのピンクアクセントの白髪を作例にします。
↓まず、W01で影のベースを描いていきます。上にはらったり、下にはらったりしながら髪の流れを意識して描きます。
↓次にW02でW01に少しかぶるように濃い影を描いていきます。
↓グレーが塗れました。これだけでも十分白髪の表現になりますので、これで完成でも問題ありません。
↓髪の毛の下の方からRV10でピンクを塗っていきます。
↓完成!
↓ブルーバージョンがこちら
まとめ
今回は白髪の塗り方についてお話してきましたが、楽しんでいただけたなら幸いです。
もちろん紹介した以外にも塗り方や色の組み合わせ方もまだまだたくさんあります。
グレーだけで表現したりグレーを使わずに表現したり。ぜひ、色々試して遊んでみてくださいね!
イラスト道に失敗はありません!
どんどんチャレンジしていきましょう!
ではまた別の記事でお会いしましょう。