コピックで描く食べ物の世界! 簡単な塗り方のコツを一挙公開!

↑コピックで描いたイラスト

Atsumi
こんにちは! コピックイラスト作家のAtsumiです。
Momo
食べ物がモチーフになってる雑貨かわいいなあ、私もこんな風に食べ物描いてみたい!

(描いてみた)

Momo
…なんか全然おいしそうじゃない…
Atsumi
食べ物を描くにはちょっとしたコツがあるんですよ!
Momo
何それ!! 教えてーーー!!

というわけで今回はコピックで食べ物をおいしそうにかわいく描くちょっとしたコツについてお話ししていきます。

とはいえいきなりカレーやパスタといった料理は複雑で描きにくいので…

今回取り上げる食べ物はシンプルでかつイラストにそえるとかわいいパンとフルーツのバナナ、いちごです

ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね!

1.食べ物の塗り方3つのポイント

食べ物をおいしそうにそれらしく描くには3つのコツがあります。順番にお伝えします。

1-1.参考資料

まず参考資料となる写真やイラストを用意しましょう。

食べ物は人工物と違っておおむね色が決まっているので、好きな色で塗ってしまうとその食べ物らしく見えません。

また食べ物によって質感も違います。

描きはじめる前に写真をよく見てどんな色をしているのか、ツヤ感はどうかフルーツや野菜なら種はどうついているかなど観察してみましょう。

そして写真を見た後にイラストも見てみると良いと思います。

人が描いたイラストを見ることによって本物の食べ物をどうデフォルメしているか学べるからです。(写真のようにリアルに描きたい場合は写真でOKです。)

描く人によって種などを省略していたり多くの色を使っていたり1食だけで表現していたり、自分だったらどう表現したいかイメージしましょう!

全ての写真&イラストには著作権があります。そのまま見て描いたものをSNSなどで公開するのはひかえましょう。

1-2.色選び

食べ物を描く上で大事なのが色選びです。

いちごを例にあげます。

いちごは赤ですよね、でもいちごを描くのに赤ならなんでも良いというわけではありません。

かなり派手な赤もあればワインレッドのような深い赤もあります。

Momo
色選び難しいね〜

そこで先ほど用意していただいた参考資料の出番です。

参考資料と見比べながらいらない紙に試し描きをして使う色を選びましょう!

また今回はパン、バナナ、いちごの具体的な描き方を紹介します。

その時にそれぞれの食べ物のおすすめの色もお伝えするのでそちらもぜひ参考にしてくださいね!

↓コピックイラスト初心者さんの色選びをお手伝いする記事はこちら

コピック初心者でも迷わない!おすすめの種類とカラーについて解説します。

1-3.混色しない

コピックで色を塗る時、混色をすることで深みを作るという場合もあるのですが…

食べ物を描く時は混色をしないほうが良いです!

なぜかというと混色は深みが出る一方で色がにごってしまうからです。

Momo
にごった色の食べ物…おいしくなさそう。
Atsumi
だよね!

それにコピックは全部で358色。色を混ぜなくてもピッタリの色は見つかります。

1-4.質感

3つ目のポイントは質感です。

Momo
質感…なんか難しそう…
Atsumi
大丈夫! シンプルに考えよう。

質感というと難しく感じてしまうかもしれませんが、要するにツヤツヤかペッタリかなどそういったことです。

例えばいちごは表面がツヤツヤで種の1粒1粒のくぼみの周りにハイライトが入っています。

一方バナナは皮にも実の方にもツヤはないのでマットに表現します。

この質感も参考資料をよく観察してどのように描いたら良いか考えて描きましょう。

2.パン

それでは実際に食べ物を描いていきます。

1つ目にパンを描きます。

パンはノートやアクセサリーなどの雑貨のモチーフとしても人気ですし、パン屋のボードにパンのイラストが描いてあったりして、描いてみたいモチーフの1つかなと思います。

そして、パンはとーってもシンプルで描きやすい食べ物ですので安心してください!

では描いていきましょう!

2-1.パンを描く時のおすすめの色

パンは1、2色で十分おいしそうに表現することができます。

今回使うおすすめの色はE55とE33です。

どちらか1色でも表現することはできるのですが、E55でベースの色をE33で焼きムラを表現したいので2色使うことをおすすめします。

2-2.パンらしく描くコツ

パンを描くコツはツヤと程よい焼きムラです。

ムラにならないようにペタッと塗ってしまうと人工物のように見えてしまう場合があります。

焼きムラのないパンはないのであえて程よくムラになるように塗ると良いでしょう。

そして光の当たっている部分にツヤを入れるとおいしそうなパンに見えます。

2-3.パンを描いてみよう

ではこれまでのポイントを踏まえて実際にパンを描いていきます。

使用コピックE55、E33、0番

↓まずE55をハイライトの白とパンの下の方に白を残しながら塗っていきます。

↓白を残した部分の縁を0番でぼかします。

↓E33でところどころに濃い部分をつける。

↓E55でE33を塗ったところをぼかして完成!

3.バナナ

2つ目にバナナを描きます! バナナもシンプルで簡単です。

楽しんで描きましょう!

3-1.バナナを描く時のおすすめの色

バナナを描く時のおすすめの色は

皮の部分Y08、軸の部分YG03、茶色の部分E57、中身Y13です。

パンよりは色数が増えましたが、それぞれの部位ごとに1色ずつなので簡単です。

3-2.バナナらしく描くコツ

バナナっぽさを出すにはあえてペタッと塗ることです。

パンの描き方のコツのところではペタッと塗ると人工物のように見えてしまうと描きましたが…バナナって新しいものだとおもちゃに見えることありませんか?

なのでバナナはあえて色んな色は使わずに簡潔にペタッと塗ります。

3-3.バナナを描いてみよう!

使用コピックY08、YG03、E57 コピックマルチライナーのブラウン

今回はぼかしたりしないので0番は使いません。

↓Y08で黄色の部分全体をペタッと塗ります。

↓軸の部分をYG03で塗ります。少し黄色の部分にかかるように塗ります。

↓Y08を面積が広い方に重ねて塗ります。

↓Y08を左右の境目にもう一度重ねて塗ります。

↓茶色の部分をE57で塗ります。

↓お好みで黒の斑点をコピックマルチライナーのブラウンで描き足すとリアルなバナナっぽさが出ます。

↓完成

4.いちご

いちごはたくさんの種があって少し難しくなります。

でもちょっとしたコツさえつかめれば大丈夫! 楽しんで描いていきましょう。

4-1.いちごを描く時のおすすめの色

いちごの赤い部分はR24、R27、R29

ヘタの緑の部分はYG03、YG17です。

4-2.いちごらしく描くコツ

いちごらしく描くコツは種とツヤ感です。

いちごの表面は光を反射してツヤツヤと宝石のように輝いています。

またたくさんある小さな種もいちごの大切な特徴なので塗りつぶしてしまわないように丁寧に描いていきます。

4-3.いちごを描いてみよう

ではいちごを描いていきます。

使用コピックR24、R27、R29、YG03、YG17

↓R24で種の周りを残しながら塗っていきます。

コピックはインクがにじんで広がりやすいので広めに残します。

↓光が1番当たっているところを残して全体をR24で塗ります。

↓次にR27をR24より狭い範囲に塗っていきます。

↓R29をR27よりさらに狭い範囲に重ねて塗っていきます。

↓R24を再び全体に塗り残したところも塗りつぶします。

↓R24で種の周りの色が薄い部分を小さくしたり、キレイな形にしたり整えていきます。

↓光が強く当たっている部分を0番でくるくるとなぞります。

↓R29で影になっているところを描きたしてさらに立体感を出します。

↓YG03でヘタの上の方を塗ります。

↓YG17でヘタの下の方を塗ります。

↓YG03で境界線をぼかします。

↓輪郭線をブラウンで描いたので種が分かりにくくなりました。黒で種をなぞってハッキリさせます。

↓完成!

*音がでます

まとめ

今回は食べ物の描き方についてお伝えしましたがいかがだったでしょうか?

食べ物と言ってもたくさんの食材や料理があります。

それぞれ質感も色味も違うので描き分けるのは大変ですが、そこが食べ物を描くということの醍醐味ではないでしょうか?

普段から絵に描くという視点で食べ物を見てみるとまた面白い発見があります。

ぜひお絵描きライフを楽しんでくださいね!

ではまた別の記事でお会いしましょう。

↓コピックイラストにおすすめの用紙についての記事はこちら

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