あなたはイラストの線画を描く時に線の太さを使い分けていますか?
線画ができたけど…なんだかイマイチ。
そういう場合はひょっとしたら線の太さの使い分けができてないからかもしれません。
「そんなこと言ったって、何にどんな太さを使ったらいいか分からない!」
という声が聞こえて来そうです。
そこで
今回はコピックマルチライナーの太さによる描き分けについてお話ししていこうと思います。
↓コピックマルチライナーの基本はこちらの記事から
この記事を読んでいただければ
なんだかイマイチーな線画から
色を塗らなくても魅せられる線画に生まれ変わります!
ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね!
目次
1.良い線画とは?
まずは良い線画とは何かというお話をします。
良い線画とはズバリ!
線画だけで作品になる線画です!
色を塗ればそれなりに見えるけれど線画の状態ではなんだか物足りない…
これでは良い線画とは言えません。
じゃあ、線画だけで作品になる線画ってどういうもの?
それはズバリ!
線にメリハリがついていて見せたいものがハッキリしている線画です。
2.太さの描き分けがおすすめの理由
上記で良い線画とは
線にメリハリがついていて見せたいものがハッキリしている線画が良い線画です。
とお伝えしました。
そして線にメリハリをつけるには描くものによって線の太さを変えることが必要不可欠なのです。
↓試しに全て0.1mmの太さで線画を描いてみました。
全体的にぼんやりしていて印象の薄い線画になってしまいました。
細く描きたい目や髪の毛もその他の線と同じ太さなので、顔のあたりが窮屈に見えます。
↓次に太さ0.03mmから0.8mmの太さのコピックマルチライナーを使い分けて描いてみます。
全体がハッキリしてイキイキとした印象の線画になりました。
線の太さを使い分けた方がおすすめの理由分かっていただけましたか?
3.コピックマルチライナー太さの種類
3-1.コピックマルチライナー太さ全種類
コピックマルチライナーは全部で7種類の太さがあります。
0.03mm、0.05mm、0.1mm、0.3mm、0.5mm、0.8mm、1.0mmの7種類です。
↑今回、1.0mmは入手できませんでした。ごめんなさい。
3-2.コピックマルチライナー色による太さの違い
コピックマルチライナーは太さだけではなくて色にもバリエーションがあって10色販売されています。
そして色によってはない太さもあります。
0.8mmと1.0mmは黒にしかありませんし、コバルト、オリーブ、ワインの3色には0.03mmがありません。
↓太さ一覧
0.03 | 0.05 | 0.1 | 0.3 | 0.5 | 0.8 | 1.0 | |
ブラック | |||||||
ブラウン | |||||||
セピア | |||||||
クールグレイ | |||||||
ウォームグレイ | |||||||
ピンク | |||||||
ラベンダー | |||||||
コバルト | |||||||
ワイン | |||||||
オリーブ |
3.コピックマルチライナー太さ別 おすすめの使い方
3-1. 0.03mm
0.03mmは極細で薄く見えてしまうのでキャラクターや物の輪郭線を描くのには向いていません。
服のシワや、目の描き込み、細かい装飾を描くのに使うと良いでしょう。
3-2. 0.05mm
0.05mmからは輪郭線でも薄くなり過ぎずに使えると思います。(イラストの大きさによりますが)
少女漫画のような繊細なイラストにしたい場合の主線や髪の毛、目、鼻、口といった顔のパーツに使うのに適しています。
3-3. 0.1mm
0.1mmが個人的には1番使いやすい太さだと思います。
いつも私が描いているエゾモモンガのイラストは0.1mmで主線を描いています。
ただ、髪の毛先や細かいところは描きづらくなるので、エゾモモンガのヒゲと鼻、口は0.05mmで描いています。
3-4. 0.3mm
0.3mmは大きめに描く時(顔のアップなど)や少年漫画など力強いイラストにしたいときの主線に使うのに適しています。
繊細に描きたい部分とのメリハリをつけるために使うのも有効です。
3-5. 0.5mm
0.5mm以上だと大分太い印象を受けるので普通サイズ(A4程度)のイラストの主線には向かないと思います。
大きいイラストを描く場合や狭い範囲(目とか)を塗りつぶすのには使えると思います。
3-6. 0.8mm
0.8mmは太すぎるのでキャラクターや物の輪郭線には向いていません。
漫画のコマ枠とかセリフには使えると思います。
3-7.1.0mm
今回は入手することができなかったのですが、0.8mmでも使い道が限られるので1.0mmは必要ないかなと思います。
4.コピックマルチライナーのおすすめの太さ
ここまでコピックマルチライナーの全太さの使い所についてお話ししましたが、全てをそろえる必要はありません。
正直0.03mmほどの細さ、0.5mm以上の太さは必要ないと思います。
もちろん描きたいイラストの種類や大きさによりますが
多くの人が描きたいA4サイズ程度のキャラクターイラストなら
0.05mm、0.1mm、0.3mmの3種類あれば十分でしょう。
太さに迷ったらぜひこの3種類を試してみてくださいね!
5.1枚のイラストで太さの描き分け実践!
それでは今までのお話を踏まえて、0.03mmから0.8mmの太さのコピックマルチライナーを使って1枚イラストを描いてみました。
今回は全て黒色です。
↓こんな感じ
パーツ別使用した太さ
0.03mm 目の中の描き込み、頬の斜線、口の内部
0.05mm 目の輪郭、髪の毛、眉毛、鼻、口、服の内側、飲み物
0.1mm 肌
0.3mm 服、靴
0.5mm 星
0.8mm 枠線
女の子のパーツは繊細に表現したいので細めに、その対比で服や周りの装飾は太めの線にしました。
まとめ
ここまでコピックマルチライナーの太さ別の使い所について解説して来ました。
楽しんでいただけたでしょうか。
線画の出来栄えはその後の色塗りのモチベーションを左右する大事なポイントですよね!
私は線画がイマイチだとモチベーションだだ下がりで、そこで制作ストップしてしまうこともあります。
しかし! 「線画を上手く描かねば!」と力を込め過ぎてしまうのは逆効果!
力を抜いてのびのびとお絵描きを楽しんでくださいね!
ではまた別の記事でお会いしましょう!
↓コピックにおすすめの用紙についての記事はこちら