



というわけでコピック作家のAtsumiです。
↓コピックで描いた作品

コピックでイラストを描く際、「裏写りが気になる…」と感じたことはありませんか?
この記事では、裏写りの原因や防止方法、そして裏写りしにくいおすすめの紙まで、初心者にもわかりやすく解説します。
紙選びのコツを押さえて、快適なコピックライフを始めましょう!
↓コピックの基礎知識についてはこちらの記事で
1. コピックの裏写りとは?原因と対策を解説

まずここで言う「裏写り」とは2種類の意味があることをお伝えしておきます。
1の意味:紙の裏側からインクが透けて見えてしまう状態。
2の意味:紙の下にある別の用紙や机などにインクが写ってしまう状態。
正直1の意味の裏写りを防ぐのはかなり難しいです。
なのでこの記事では主に2の意味の裏写り対策についてお伝えしていきます。
でもどうしても2の意味の裏写りを防ぎたい!という方のために後半でその対策を少しお伝えしていますので、最後まで読んで参考にしてください。
1-1. なぜコピックは裏写りするの?インクの特性を知ろう
コピックはアルコールベースの染料インクを使用しており、紙に深く染み込む特性があります。
このため、紙の厚さや吸収性が不足していると、インクが裏側まで浸透し、裏写りが発生します。
特に薄手の紙や吸収性の高い紙では、この現象が顕著になります。
また、同じ色を重ね塗りする際にもインク量が増え、裏写りのリスクが高まります。
裏写りを防ぐためには、インクの特性を理解し、適切な紙を選ぶことが重要です。
コピック専用の用紙や、厚みと吸収性のバランスが取れた紙を使用することで、裏写りを効果的に防ぐことができます。
1-2. 裏写りしやすい紙の特徴とは?避けるべきポイント
裏写りしやすい紙にはいくつかの共通点があります。
まず、薄手であること。
紙が薄いとインクが裏側まで浸透しやすくなります。
↓コピー用紙が代表的な例です。
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次に、吸収性が高すぎる紙。
インクを過度に吸収することで、裏面にまで染み出す可能性があります。
↓画用紙が代表的な例です。
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また、表面が粗い紙も注意が必要です。
インクが紙の繊維に沿って広がりやすく、裏写りの原因となります。
これらの特徴を持つ紙は、コピックとの相性が悪く、裏写りのリスクが高まります。
コピックを使用する際は、これらの点に注意して紙を選ぶことが大切です。
1-3. コピックの裏写りを防ぐための3つの対策方法
コピックの裏写りを防ぐためには、以下の3つの対策が効果的です。
1:適切な紙を選ぶ
厚みがあり、吸収性と表面のなめらかさがバランス良く設計された紙を使用することで、インクの裏抜けを防げます。
2:インクの重ね塗りをひかえる
同じ箇所に何度もインクを重ねると、紙に過剰なインクが染み込み、裏写りの原因となります。
3:下敷きを使用する
描画中に下敷きを敷くことで、万が一の裏写りによる机や他の紙への影響を防げます。
これらの対策を組み合わせることで、コピックの裏写りを効果的に防ぐことができます。
2. コピックで裏写りしない紙の特徴とは?

2-1. コピックで裏写りしない紙の共通点とは?
コピックで裏写りしない紙には、いくつかの共通点があります。
まず、適度な厚みがあり、インクが裏面に浸透しにくい構造になっていること。
次に、表面がなめらかで、インクの広がりをコントロールしやすいこと。
また、吸収性が適度で、インクが紙の表面に留まりやすいことも重要です。
これらの特徴を持つ紙は、コピックのインクが裏側に抜けにくく、発色も良好です。
これらの紙を選ぶことで、裏写りを防ぎ、美しい仕上がりを実現できます。
2-2. 厚さだけじゃない!素材や表面加工の重要性
コピックで裏写りを防ぐためには、紙の厚さだけでなく、素材や表面加工も重要な要素です。
例えば、ケント紙は厚みがあり、表面がなめらかでインクの広がりを抑える効果があります。
また、コピック専用の特選上質紙やカスタムペーパーは、インクの吸収性と発色のバランスが取れており、裏写りしにくい設計になっています。
さらに、表面に特殊なコーティングが施された紙は、インクの浸透を防ぎ、裏写りを軽減します。
このように、紙の素材や表面加工も裏写り対策には欠かせない要素です。
2-3. プロも使う裏写りしない紙の秘密に迫る
プロのイラストレーターや漫画家が使用する裏写りしない紙には、いくつかの共通した特徴があります。
まず、紙の厚みが適度で、インクが裏面に浸透しにくいこと。
次に、表面がなめらかで、インクの広がりをコントロールしやすいこと。
また、吸収性が適度で、インクが紙の表面に留まりやすいことも重要です。
これらの特徴を持つ紙は、コピックのインクが裏側に抜けにくく、発色も良好です。
これらの紙を選ぶことで、裏写りを防ぎ、美しい仕上がりを実現できます。
3. コピック裏写り対策におすすめの紙4選
3-1. 初心者にも安心!コピック裏写りしにくい定番紙
コピック初心者におすすめの裏写りしにくい定番紙として、ケント紙やコピック専用の特選上質紙、水彩紙が挙げられます。
ケント紙は厚みがあり、表面がなめらかでインクの広がりを抑える効果があります。
また、特選上質紙はインクの吸収性と発色のバランスが取れており、裏写りしにくい設計になっています。
これらの紙は、描き心地も良好で、初心者でも扱いやすいのが特徴です。初めてコピックを使用する方は、これらの定番紙を試してみると良いでしょう。
以下は裏写りしやすいコピー用紙との比較です。
↓コピー用紙
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↓ケント紙
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↓コピック専用紙
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↓水彩紙
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ケント紙とコピック上質紙、水彩紙は裏から透けて見えますが、下に敷いた紙にはほとんど裏移りしません。
ただ、何回か重ね塗りすると下の紙にインクが写ってしまう可能性はあるので、心配な場合は下敷きを敷くと安心です。
コピックペーパーセレクション 特選上質紙 A4/20枚入 厚み157g/m2 .Too
3-2. 裏から見ても透けのない紙
冒頭でお伝えした裏写りの1の意味:紙の裏側からインクが透けて見えてしまう状態。
の対策についてお伝えします。
筆者の知る限りでは完全に1の意味での裏写りのしない紙は1つだけあります。
ズバリ、色紙です!
色紙なら厚みがあってコピックでも描くことができるしっかりした紙なので裏写りの心配がなく、プレゼントとしても最適です。
↓色紙裏
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↓裏から見ると表に何か描いているのか分かりませんが、描いてあります(笑)
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↓コピックと相性の良い色紙についての記事はこちら
3-3. ハガキ、ポストカードに描きたい場合

そう思う時はありますよね。
そのお悩みにお応えするならば…
描いたイラストをハガキに印刷する。
描いたイラストをハガキにコラージュ(切り貼り)する。
この2つの解決策があります。
直接描くのはどうしても裏写りがあるので難しいです。
なので、別用紙に描いたイラストをハガキに写すという方法しかありません。

まとめ
コピックでの裏写りは、インクや紙の性質を理解することでしっかり対策できます。
今回ご紹介した裏写りしにくい紙や選び方のポイントを参考に、自分の描き方に合った用紙を見つけてみてください。
正しい紙を使えば、発色も美しく、作品の完成度がぐんと上がります。
紙選びひとつで描く楽しさが変わる。それがコピックの奥深さです。
ぜひ本記事を参考に、快適なイラスト制作を楽しんでくださいね。
ではまた別の記事でお会いしましょう。
↓コピックと相性の良い用紙についてはこちらの記事で