↑コピックで描いたイラスト
今回は「コピックマルチライナーと水彩」というテーマでお話していきたいと思います!
水彩画を描く時の線画は鉛筆で描くのが王道だと思いますが
コピックマルチライナーで線画を描いてもクッキリとした印象になって素敵なんです。
では早速コピックマルチライナーと水彩の相性についてお伝えしていきます。
ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね。
目次
1.コピックマルチライナーと水彩画
1-1.コピックマルチライナーとは
まずはじめにコピックマルチライナーとは何かというお話しをします。
コピックマルチライナーとは一言で言うと
上からコピックを塗ってもにじまないミリペンです。
耐水性、耐アルコール性の顔料インクで作られているのでアルコールインクのコピックとは相性が良いのです。(専用に作られているので当たり前ですが)
カラーバリエーションは10色あり、太さは0.03mm〜1.0mmまでと幅広く展開しています。
↓さらに詳しいコピックマルチライナーの基礎知識と使い方についてはこちらの記事で
1-2.コピックマルチライナーと水彩絵の具の相性
そして、重要なコピックマルチライナーと水彩絵の具の相性についてですが、
↓こちら、実験を行いました。
水彩紙(ワトソン紙)にコピックマルチライナーで線を引いて、上からコピックでなぞりました。
にじんで線がくずれることもないので相性は良いといえます。
1-3.コピックと水彩紙との相性
また、コピックと水彩紙との相性についても実験を行いました。
コピックイラストで使われる用紙というとコピー用紙やコピック上質紙といった比較的ツルツルとした紙が多いです。
ですが、水彩絵の具を使う時にそれらの紙を使ってしまうと紙が水を吸ってブヨブヨになってしまいます。
着色に水彩絵の具を使いたい場合は画用紙や水彩紙を使いましょう。
と、ここでもう1つ気になるのは「コピックって水彩紙に塗ることができるのかな?」ってことだと思います。
コピックイラストに水彩絵の具で少し描き加えたい場合もあるかと思います。
そんな時も大丈夫です!
↓水彩紙(ワトソン紙)に丸を描いてその中をコピックで塗ってみました。
にじむこともなく綺麗に塗ることができました。
ただ、ムラになりやすいので重ね塗りをおすすめします。
2.水彩画に合うコピックマルチライナーの色
ここからは実際のイラストを元にコピックマルチライナーと水彩絵の具の相性を見ていきたいと思います。
ここでは0.1mmのコピックマルチライナーを使ってそれぞれブラック、ウォームグレイ、ブラウンの3枚の線画を描いて、同じように水彩絵の具で着色をしました。
2-1.ブラック
↓まずはスタンダードにブラックで線を描きました。
ハッキリした印象に仕上がりました。
水彩は柔らかな雰囲気になることが多いので、線をハッキリさせることでメリハリをつけることができます。
2-2.ブラウン系
↓ブラウン系のコピックマルチライナーはブラウンとセピアの2種類があるのですが、今回はブラウンを使いました。
黒より柔らかな雰囲気になりました。セピアはブラウンより少し明るめの色ですが、ブラウンと同じ効果が出ます。
水彩絵の具を茶色で塗っているので、絵の具と色が合っていてまとまり感が出ました。
絵の具の色とマッチするようにコピックマルチライナーの色を選ぶとまとまりのある印象になります。
2-3.グレー系
グレー系のコピックマルチライナーもウォームグレイとクールグレイの2種類あります。
↓今回はウォームグレイを使いました。
ブラウンよりさらにふんわりとした柔らかい雰囲気になりました。
他の2色のコピックマルチライナーより水彩画らしさが際立っていると感じます。
クールグレイはウォームグレイより少し色味が白っぽくなるのですが、同じ効果が出ます。
3.水彩画に合うコピックマルチライナーの太さ
今度はコピックマルチライナーの線の太さの違いでどんな風に水彩画の印象が変わるのかを実験してみました。
0.03〜0.1mmの黒のコピックマルチライナーで線画を描きました。
3-1.0.1mm
↓1番太いのであたり当たり前ですが、いい感じにハッキリクッキリです!
10cm四方の小さいイラストなので線をハッキリさせる目的なら0.1mmで十分だと思います。
A4サイズなど大きめのイラストを描く場合は0.3mm以上を試してみても良いかもしれません。
3-2.0.05mm
少し柔らかい印象になりましたが、小さいイラストならこれでもメリハリはつくと思います。
大きめのイラストだとハッキリさせるには物足りないかもしれません。
3-3.0.03mm
↓0.1mmに比べてだいぶ柔らかい印象になりました。
ブラウンやウォームグレイを使った時と近いくらい優しい雰囲気だと思います。
黒の線で柔らかい雰囲気にしたいならこのくらい細くても良いと感じました。(特に小さいイラスト)
まとめ
今回は水彩絵の具とコピックマルチライナーの異色のコラボレーションについてお話してきました。
新たな表現のヒントになったら幸いです。
こんな風にコピックは他の画材とも相性が良い場合が多いです。
他の記事でもコピックと他の画材との相性について書いているのでぜひ参考にしてくださいね!
では別の記事でまたお会いしましょう。
↓ コピックと鉛筆の相性についてはこちらの記事で。