↑コピックスケッチを使って描いた作品
あなたはイラストの線画はどんなペンで描いてますか?
そんな経験ありませんか?
(色を塗る前にコピーを取っておくと良いです)
そしてどの色でどの太さで描くかでイラストの印象はとっても変わります。
何となく黒で・・・いつも同じ太さのペンで描いてませんか?
それも良いのですが、試しに色んな色、色んな太さでイラストを描いてみませんか?
表現の幅が広がり、完成したイラストを見た瞬間「良いじゃん!!」となること間違いなしです。
イラストが描けるペンは本当にたくさんあるのですが、
今回はコピックマルチライナーというコピック用に作られたミリペン(極細のサインペン)をご紹介します。
この記事を読めば
イラストによってミリペンの太さや色を使い分けることができるようになって
より鮮やかな表現ができるようになリます!
ぜひ最後まで楽しんでいってくださいね!
目次
1.コピックマルチライナーとは
ではそもそもコピックマルチライナーとは何なの? 他のミリペンとは何が違うの? というところをお話ししていきたいと思います。
コピックマルチライナーとは一言で言うと
上からコピックを塗ってもにじまないミリペンです。
耐水性、耐アルコール性の顔料インクで作られているのでアルコールインクのコピックとは相性が良いのです。(専用に作られているので当たり前ですが)
さらにコピックマルチライナーの魅力は
豊富な線幅とカラーバリエーションにあります!
さらに色は限られますがコピックマルチライナーには筆タイプとカリグラフィータイプもあります。
コピックマルチライナー
全10色 242円(税込)アシッドフリー(作品を劣化させる酸が含まれていないという意味)
2.コピックマルチライナー 色紹介
2-1.コピックマルチライナーは全10色
コピックマルチライナーの色は
ブラック、クールグレイ、ウォームグレイ、ブラウン、セピア、ワイン、ピンク、コバルト、ラベンダー、オリーブの10色です。
2-2.クールグレイとウォームグレイの違い
ここで気になるのが灰色と茶色が2種類ある! ということですが、順番に比べてみましょう。
灰色系の色はクールグレイとウォームグレイがあります。
その名の通り無機質でクールな印象のクールグレイ。それに対してウォームグレイは少し茶色がかった温かみがあります。
なのでクールグレイは人工物の線を描く時、クールな印象のイラストにしたい時に使うと良いでしょう。
2-3.ブラウンとセピアの違い
次は茶色系のブラウンとセピアの違いについてお話しします。
ブラウンよりセピアの方が明るい茶色です。
ブラックで描いていた線をブラウンに変えてみると明るい印象になるのですが、セピアにするとさらに明るくふんわりとした印象になります。
↑ブラックの線
↑ブラウンの線
↑セピアの線
イラストを明るい雰囲気にしたい時に茶色系はおすすめで、特にセピアは優しいふんわりした雰囲気にしたい時に使うと素敵になると思います。
2-4.コピックマルチライナー 色の使い分け
茶色系の線画の魅力に気づいてから茶色系のコピックマルチライナーばかり使っている私ですが、注意しているポイントがあります。
それは「はっきり見せたい部分はブラックで描く」ことです。
動物の毛のふんわり感を出したいので輪郭線をブラウンまたはセピアで描いていますが、目鼻口の輪郭線とヒゲといった顔のパーツは黒で描いています。
顔のパーツまで茶色系で描くとぼんやりとしてしまうからです。
人はキャラクターのイラストを見る時、視線が顔にいきます。なので大事な顔のパーツは1番はっきりとするブラックで描きます。
また、線の色を選ぶ時は「色トレス」という技法があります。
色トレスとは主にデジタルイラストで使われる用語ですが、分かりやすいと思ったのでここではあえて色トレスという言葉で説明をします。
色トレスをするときは塗る色より少し彩度を下げた色にします。
とはいえデジタルイラストではないので線の色は限られてきます。
↑線をブラックで描いたりんごとワインで描いたりんご。ワインで描いた線の方がりんごの赤に馴染んでいる。
なのでコピックイラストの場合、赤系のコピックで塗る時はワインまたはピンク、青系のコピックで塗る時はコバルトまたはラベンダーという風に組み合わせることで塗りの色に線がなじみ柔らかい印象のイラストになります。
2-5初心者さんにおすすめの3色
いきなり10色そろえるのは実際に使わないかもしれないことを考えると値段的にもハードルが高いと思います。
なので初めにそろえておくと便利な3色を私の個人的見解でセレクトしました。
それは、ブラック、ブラウン、ウォームグレイです。
↑上からブラック、ウォームグレイ、ブラウン
ブラックは説明するまでもなく線画としては普通に使う色ですよね。内側に何色を塗っても違和感はありません。
ブラウンは使うことでイラストが全体的に明るく仕上がりますし、多くの絵師さんが主役に描くと思われる人物や動物の肌や毛の色に合いやすいです。同じ茶色系でもセピアだと薄すぎると感じる人もいるかと思うのでブラウンをおすすめします。
ウォームグレイは温かみのある灰色でこちらも人物や動物の肌や毛の色に合いやすいのでおすすめです。ブラウンはキャラクターウォームグレイは人工物という描きをしても良いと思います。
この3色は文具店に置いてある確率が高めの3色なので手に取りやすいという点でもおすすめです。
3.コピックマルチライナー 太さの違い
3-1.太さ一覧表
コピックマルチライナーのペン先の太さは0.03mm~1.0mmまであります。しかし色によってない太さもあるので注意が必要です。
0.03 | 0.05 | 0.1 | 0.3 | 0.5 | 0.8 | 1.0 | |
ブラック | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 |
ブラウン | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | ||
セピア | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | ||
クールグレイ | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | ||
ウォームグレイ | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | ||
ピンク | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | ||
ラベンダー | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | ||
コバルト | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | |||
ワイン | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 | |||
オリーブ | 🟡 | 🟡 | 🟡 | 🟡 |
3-2.筆者が使っている太さ
私は主に0.1mmと0.05mmを使っています(0.1mmと0.05mmは全ての色であるのでそろえやすいです。)文具店に置いてあるペンも0.1mm、0.05mmが多いです。
いつも描いているエゾモモンガのキャラクターを描く時は顔のパーツ(目鼻口とひげ)は0.05mm全体の輪郭は0.1mmで描いています。
人や動物のキャラクターを描く場合は全体の輪郭線を太めに髪の毛や顔のパーツ服のしわといったところは細めの線で描くとイラストにメリハリが出るのでおすすめです。
まとめ
↑ セピア、ブラック、ウォームグレイを用いて描いた作品
今回はコピックマルチライナーの色と太さのバリエーション、私のおすすめの色と太さについてお伝えしてきました。
ブラック1色だけで線画を描いてきたのなら、カラーペンを使うと一気にイラストの雰囲気が変わって驚きと共にワクワクしてくると思います。
1つのイラストの中で色んな色と太さの線を使い分けてみるとより鮮やかで奥深い作品になります。メインのキャラクターはブラックで太めに、周りの植物はウォームグレイで細めに! といった具合に。
使ったことのない画材を使うのもイラスト制作の楽しみの1つです。ぜひ楽しんで色々試してみてくださいね!
ではまた別の記事でお会いしましょう。
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